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人を愛するとは。愛されたいなら、愛せる人になろう。

人を愛するとはどういうことなのでしょうか?そもそも、「愛」とはなんでしょう?


愛を一言で表すのは難しいんです。

ミュージシャンのテミス・トリスは愛についてこのように言っています。

「愛」なんて別に何もないよ。でも、愛されることには、「何か」があるはずなんだ。「愛すること」と「愛されること」、結局それがあるだけ。それがすべてなんだ。

ミュージシャン テミス・トリス

また、哲学者であり心理学者でもある岸見一郎先生は次のように述べています。

「実際、「愛とは何か」というのは、考えてみてもすぐには答えの出るような問いではありません。」

岸見一郎 愛とためらいの哲学


愛とは何か。という問いには答えが出せるものではありませんが、

「愛するとは」
「愛されるとは」

これについては、答えがあります。

今回は、

  • 人を愛するとは
  • 愛するにはどうすればいいのか

について書いていきたいと思います。


人を愛するとはどういうことか

愛するとは、「その人を好きになろうと言う決心をすること」です。

自然に愛が芽生えるということはありません。あなたがその人を愛すると決めたからこそ愛が生まれるんです。

例えば、あなたに好きな人がいたとして、

「なぜ、その人を好きになったのか」

を考えてみてください。

好きになった理由に

  • かっこいいから、かわいいから
  • 高学歴だから
  • いい会社で働いているから

もし、こんな条件が出てくるなら、あなたはその相手を愛しているわけではありません

上の条件に当てはまっている人がいたとして、

  • 老化とともに容姿が悪くなったら
  • 会社をクビになってしまったら、やめてしまったら

その人のことは好きではなくなるのでしょうか。

そんなことがあったとしても、変わらずに好きでいられる。

それこそが、「人を愛する」ということではないでしょうか。

愛に理由はいらないんです。

しいていうなら、その人を愛すると決めるだけでいいんです。


本当のパートナーになれる人に「打算」はない

先ほど、愛に理由はいらない。といいました。

それと同じように、

本当のパートナーになれる人には「打算」も存在しません。

損得勘定でバートナーを選ばないのです。

「この人は私にとって利益になるかならないか」で選んだ人の間には愛はありません。

「愛する」とは自分にとって有用かどうか自己中心的に考えて行うものではく、相手を幸せにするために行うものです。

「愛を確固たるものにする唯一の方法は、パートナーの人生を豊かにし、安楽にするということを学ぶことである。」

心理学者 アルフレッド・アドラー

心理学者のアドラーはこのように言っています。

誰しもお互いに愛し、愛され、幸せな人生を送りたいですよね。

そのためには、相手にいかにして愛されるかを考えるより、相手を愛することを考えて過ごしましょう

おのずと愛は返ってくるはずです。


愛せる人になるにはどうすればいいか

人を愛するとは、相手を無条件で幸せにしたいと思ってする行動です。

では、愛せる人になるためにはどうすればいいでしょうか。

大切なのはこの4つです

  • きちんと言葉にする
  • 対等な関係を築く
  • 相手に関心を持ち続ける
  • 何ができるか考える

私のこれまでの経験と、本や人から得た知識から愛するための行動について紹介します。


きちんと言葉にする

長く付き合ってきたカップルだと、言葉にしなくてもわかって欲しいという気持ちもあるかと思います。

また、付き合いたてのカップルでは言葉にするのが恥ずかしかったりしますよね。


でも、どんな状況の時でもちきんと言葉にしましょう

言葉にしなければ、相手のことなんてわからないんです。

自分がどうして欲しいかをストレートに言わないと、相手には伝わりません。

相手を愛する気持ちがあれば行動に出ます。

  • デートプランを考えたり
  • エスコートをしたり
  • 相手の好きなものや好きなことを覚えたり

しかし、これらのことをしていたとしても、言葉がなければ相手はあなたからの愛を徐々に感じなくなります。

人は形を求めるんです。

形なき愛情は、相手を不安にしてしまうことがあります。

そのため、人を愛するには相手に確実に伝わる「言葉」を使いましょう

私は言葉にするのが下手なので、何回もこれで失敗しています。

また、愛を伝えるだけでなく、喧嘩をして二人の関係に溝ができた時にも、伝えるべきことはハッキリと伝えたほうがいいです。

そうしないと、改善できることも改善できなくなります。


対等な関係を築く

告白する時って、「なんて言ったらOKしてもらえるだろう」って言葉に迷うんですよね。

なぜ迷うかと言うと、


相手も自分のことを好きなのかどうかわからないから。


相手が自分を好きで当然だと思っていない、お互いに対等な関係だから迷うんです。

それが付き合っていくと、いつも間にか、

「相手が自分を好きなのは当然」
「相手が〇〇してくれるのが当たり前」

みたいに、相手の気持ちを考えずに自分の気持ちを押し付けてしまうようになる人がいます。

これは、自分の気持ちを汲んでくれるのが当然と思って、相手を下に見ているということです。

「愛と結婚の問題は、完全な平等にもとづく時にだけ、満足に解決できる」

アルフレッド・アドラー 個人心理学講義


相手を愛し、相手から愛されたい人は常に相手との対等な関係を心がけましょう。


相手に関心を持ち続ける

対等な関係を築くために、まずは相手に関心を持ちましょう。

「それぞれのパートナーが自分のことよりも、相手にこそより関心を持たなければならず、そのことが愛と結婚が成功する唯一の基礎である。そして、相手により関心があれば、二人は対等であるに違いない」

アルフレッド・アドラー 人生の意味の心理学

本当に好きなときは四六時中相手のことを考えてしまいますよね。

そうして、相手に関心を持つことで行動や発言が変わって、相手はあなたからの愛を感じることができます

長く付き合うためには、相手への感心を持つようにしているといい関係を続けられるでしょう


何ができるか考える

相手を愛するとは、相手のために何ができるかを考えて、あなたにできることをすることです

これは、相手を喜ばせることも間違いを指摘することも含みます。

その際に注意して欲しいことは、「相手に見返りを求めないこと」

「あなたにここまでしたんだから、あなたも私に同じくらいのことをして欲しい」

このように要求するのは、取引であって愛ではないです。

恋愛において、ギブアンドテイクは考えないほうが良いです。


でも、誕生日やクリスマスなどのプレゼントでお互いにあげるモノの差があまりにも酷いと感じることもあるかと思います。

損得じゃなくて気持ちだとわかっていても、どうしても気になるって人に向けての記事も書いてみました。


人を愛するにあたって知っておいて欲しいこと

これまで、人を愛することとは具体的にどういうことかについて書いてきました。

しかし、これらのことは一朝一夕でできることではありません。


愛するというのは思っているよりもずっと難しいことなのです。


ここからは、人を愛するにあたって知っておいて欲しいことを紹介します。

これを知ることで、相手とうまくいかないときの心の折り合いをつけられるかもしれません。


相手はあなたの理解を超える

初めは相手のことで頭がいっぱいだったとしても、次第に関心がなくなっていく時があります。

その理由の一つは、

あなたが相手のことを完全に理解しているという思い込みにあります。

付き合いたてのときは相手の新たな一面が見える楽しさがありますが、

付き合っていくと大体同じような日々になりがちです。


そんな時に、「あぁ、この人との生活には退屈になってきたな」

と勝手に理解したつもりになってしまうので、気持ちが冷めてしまいます。


実際には、相手の全てを理解するのは不可能です。

相手について知らないことは必ずあるので、相手のことが頭になくなってきた時にこそ、相手のことを今一度考えてみてください。


そもそも、人は分かり合えない

相手のことに関心がなくなる理由の一つが「相手を理解したつもりになる」ということなら、まずはそのスタンスを変えて、

「そもそも、相手を理解できない」という前提で付き合いましょう。

相手を理解したつもりだと、

「この人は私と同じように考えているはずだ」
「常識的に考えれば相手はこう考えているはずだ」

と自分の理解の及ぶ尺度で判断してしまいます。

これはとても危険な考えです。

その考えのまま、相手があなたの理解を超えた言動や行動をすると、あなたの心に怒りや悲しみの感情がでてきてしまうでしょう。

でも、結局人は自分の尺度でしか物事をみれません。

そのため、「そもそも人は分かり合えない」と理解しておくのです。

そうすることで、怒りや悲しみを抑えることができ、

「それはどう言う意味で言ったの?」
「私のさっき言った言葉はどう感じた?」

と相手に冷静に尋ねることができます。

愛するためには言葉にすることが大切なので、相手の気持ちを聞く努力をしましょう。

そうすれば、関係は必ずよくなります。


考えが違う時にはどうすればいいか

お互い分かり合えない部分があると知りました。

では、考え方が違う時にはどうすればいいのでしょうか?

あなたが取るべき行動は4つです。

  • 相手を否定しない
  • マウントを取らない
  • 喧嘩するほど仲良くはならない
  • 沈黙は何も解決しない

意見が合わないことがあるのは当たり前なので、相手の気持ちに立った行動をしましょう。


相手を否定しない

例えば、相手が仕事をやめたいと言い出した時。

結婚や同棲をしていた場合は、できれば相手には仕事をやめて欲しくないという気持ちもあるでしょう。

しかし、この時に話し合いの仕方を間違えると、二人の関係に大きなヒビが入ります。

一番してはいけないのは、

「絶対にやめてはいけない」

相手を否定することです。最初にこんなことを言ってしまうと、

仕事を辞めたい VS 仕事を続けさせる

の立場になってしまい、話し合いになりません。


相手の気持ちを考えていない発言をすると、相手を不満にするだけです。

仕事を辞めるか辞めないかを決めるのは最終的に相手が決めることです。

あなたが言えるのは「意見」までです。決定権は持っていないのです。

相手の意見に賛成をする必要はありません。辞められたときの実害はあなたも受けるので。

しかし、相手の気持ちを理解するようにはしてください。

相手も悩んだ上で、あなたに相談しているのですから。


相手を責めたり、否定するのはやめて話し合いをしましょう。

結論が出なければ、次の日に持ち越せばいいので、じっくりとお互いを理解するよう努めることが重要です。


マウントを取ろうとしない

お互いの意見が異なった時、

「自分の言っていることが正しい」

そう思うことがあります。

でも、その時に相手の考えを批判して、自分が正しいと相手にマウントを取ることはやめましょう

どちらが正しいかはそもそも問題じゃないんです。

大事なのは問題を解決することです。


仕事を辞めるのことで例えると、

仕事を辞めるのと辞めないののどちらが正しいかではなく、お互いが納得する答えを出すことが大事なんです。


一度、マウントをとって論破してしまうと、相手はあなたを敵とみなしてしまいます。

そんなので愛なんて芽生えるわけないですよね。


喧嘩するほど仲良くはならない

喧嘩は二人の感情を離れさせる行為です。

お互いの怒りをぶつけ合うほど無益なことはありません。


喧嘩をする時には、お互いにいい解決方法を探そうという気持ちはありません。

お互いに自分の正しさを相手に押し付けて言うことを聞かせたいだけだからです。


自分の意見を正しいか正しくないかを決めるのは相手なので、押し付けるだけ無駄です。

相手に考えを改めさせたければ、話し合いをしましょう。


沈黙はなにも解決しない

お互いに言い争いを避けるために、思っていることを相手に伝えない人がいます。

思っていることを隠して付き合うのは、表面上はいい関係になれます。


しかし、この関係性は脆く、ちょっとしたことで崩れてしまいます。

そのような人は二人で協力して問題を解決する努力を怠っていて、自分が何を感じ、何を思っているか口に出さなくても相手に伝わるはずと考えています。

そうして、自分の考えと異なっていれば怒り始めます。


そのほかにも、人の迷惑になることを恐れて助けを求めない人もいます。

しかし、一人で解決できなければ周りに迷惑をかけることになってしまいます。


これらのことは、恋愛関係でも同じです。

愛していると思っていても、言葉に出さなければ何も伝わりません。

末長く関係を続けるために、お互いに話し合うようにしましょう。


相手を尊重してお互いに幸せになろう

愛するのは難しいです。

だからこそ、愛するための努力を続けるのが大事なんだと思います。

愛するためには、

人を愛するには

  • きちんと言葉にする
  • 対等な関係を築く
  • 相手に関心を持ち続ける
  • 何ができるか考える

ことです。

これらを損得感情抜きでできるようになるためには、自分の根本的な考え方から変える必要があります。

日頃から、相手を尊重する気持ちを持てば、相手を本心から愛することができるようになるのではないでしょうか。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

マザー・テレサ 

私が好きなマザー・テレサの言葉です。

最初は考え方を意識するだけでいいんです。それがいつの日か性格や運命を変えることにつながるんですから。

私も大切な人ができた時に、愛せるように頑張るので、一緒に頑張りましょう!

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