就活をしていて、
「専門分野、専攻分野とは違う業界に進むのってアリなのかな?」
と迷っている方は多いと思います。
「就活は業界をたくさん知ってみた方がいいよ」
と言われるものの、大学での専攻と違っても大丈夫なのか…?と、不安にもなってしまいますよね。
最終的には専攻とは異なる道を選び、IT系に就職をしました。
本記事では、私が専門分野ではないIT企業に入った理由を紹介していきます!
物理専攻の私が IT 企業に入った理由
私がIT企業に入った理由は大きく分けて3つです。
- 自分のスキルを高めたい
- IT系は成長していく
- 研究と仕事の違い
自分のスキルを高めたい
まず、私がIT業界に就活をした理由としては、
「自分のスキルを高めて、どこでも必要とされ、通用できる人になりたい」
という気持ちがあったからです。
大袈裟な話をすると、もし自分の働いている会社が潰れてしまった時に、
「その会社のことしかわからない人間になってしまっていたら、次に就職する際に非常に困ってしまうのではないか」
と、私は考えました。
そのため、日本だけではなく世界的にも、どこからでも必要とされる人材になるには、自分のスキルをどんどん磨ける仕事がしたかったのです。
そこで注目したのがIT業界です。
IT産業はこれからも大きく成長していくことが予想されています。
そのことから、スキルを学びながら、最先端な技術に触れられる仕事を就活の軸として選びました。
IT系は成長していく
先ほども少し触れましたが、IT産業はこれから成長していくことが予想されています。
経済産業省によると、IT人材の需要が2020年には129万人であったところから、年々増加して2030年には164万人となると予想しています。
業界の働く人の需要の高さは、その業界の成長力の高さを裏付ける証拠とも考えられます。
これから30年後にどうなっているかは何も分かりませんが、少なくとも成長の可能性がある業界を選ぼうと思いました。
研究と仕事の違い
私は大学院時代に、物理の研究を嫌というほどしました。
物理はサイエンスとしてはとても好きです。
未知な世界のことに挑戦して、それが少しでも解明できるのはとても面白いです。
大学院では、自分が興味を持ったことに対して好きなように研究ができました。
しかし、社会人として、企業の社員としての研究はそうはいきません。
決められたこと、世間が求めていることに対して研究を行う必要があります。
そのような型にはめられた物理の研究はどうも自分には合っていないと思ったのです。
大学院までの研究と、仕事ではそこに大きく乖離があると、教授からも教えてもらいました。
このような経緯もあり、私は専門であった物理分野ではなく、IT企業に就職することになりました。
物理専攻で IT に行く人は多い?
では、私のように、物理専攻からIT企業に就職する人は多いのでしょうか。
実は「比較的多い」です!
どれくらいかというと、研究室の先輩や同期、後輩など私と関わりのあった約15人のうち、IT系の企業に就職した人は7人もいます。
就活の対策なども、研究室の先輩に手伝ってもらったりしていました。
以前、教授からは下のような言葉をもらったことがあります。
「物理専攻はどこに行っても少数派だが、どこにでも要る」
です。
物理を学んだ学生は、どの分野にでも少数派ではあるが、必要だということです。
なので、「物理専攻だから」という理由で就職の業界を狭める必要はありません。
IT企業に行くには何をすればいい?
では、専門ではない人がIT企業に就職するためには、就活の段階で何をすればいいのでしょうか。
私は以下の2つがとても大切だと感じました。
- 自分の研究内容や、これまでの経験を通じて感じたこと・得たことを論理的に述べること
- コミュニケーションをしっかり取れること
IT業界では、プログラミングを扱うときに論理的思考力が必須であり、プロジェクトのチームとの積極的なコミュニケーションが大切です。
ITの知識がほとんどない場合、情報を専門としていた学生に知識や実績で勝ることは難しいです。
しかし、IT企業は情報を専門に扱ってきた学生ばかり採用する訳ではありません。
実は、どこのIT企業も
3割情報系、3割その他理系専攻、3割文系
の構成で採用をしています(IPA(独立行政法人情報処理推進機構)IT人材白書2020より)。
そのため、物理専攻のような情報系とは異なる専攻を学んできた方でもしっかりと対策を行うことで、IT業界からの内定を勝ち取れます!
物理専攻だとどんな所が有利?プログラミングができないと難しい?
では、物理専攻で学んだことはIT企業に入ってからは何も役に立たないのでしょうか。
実は、そんなことはありません!
私は物理の研究を通して学んだ、
- 論理的な考え方
- 課題を自ら見つけて、解決する力
- 自分の研究を人に伝える力
これらの力はIT企業でも活かされていると感じます!
物理自体が直接生きる場面はやはり少ないかもしれませんが、物理の学びを通して得た経験や、力は活きています。
また、プログラミング経験の有無も気になるかもしれません。
IT系企業のエントリーシートにはプログラミング経験を記入する欄があります。
そこが空欄だと心配になってしまうかもしれませんが、焦る必要はありません。
IT企業は、3割情報系、3割その他理系専攻、3割文系で構成されているので、7割近くはプログラミングに熟知した人ではありません。
プログラミングなどの専門知識は企業に入ってから、研修でみっちりと学べます。
なので、就活で慌ててプログラミングをしてみよう。とはしない方が良いです。
下手にプログラミング経験に書いてしまうと、深掘りされてしまい、逆に悪印象となってしまう可能性もあります!
違う分野でも学ぶ姿勢さえあれば大丈夫
やはり私自身、就活をしていた時は、専門分野ではない世界にいきなり飛び込むことは不安がありました。
しかし、実際にIT業界に入ってみると、バリバリに活躍している人が実は文系出身であることも多いように感じます。
上司からは次の言葉を教えていただきました。
「どんなことでも、食らいついていきながら、学ぶ姿勢が大切。それができれば、今知っている知識が少なくてもこれから先、必ず力になる」
物理専攻や、他の専攻から全く知識のないIT業界を目指している方は安心してください。
しっかりと対策を行えば、内定はもちろんのこと、会社に入ってからも活躍出来ます!
応援しています!!