「大学院入試までにTOEIC700点くらい欲しい!」
「あと3ヶ月で700点までいける勉強法が知りたい」
今回は、このようにTOEICスコアが急ぎで必要な方に向けて、700点を取るための勉強方法を紹介します。
私は今年院試を控えた3年生ですが、3ヶ月でTOEICスコアを435点から700点まで上げることができました。
TOEICの勉強方法について調べると、スコア別や対象者別に様々な勉強法が溢れていて、どれが良いのか迷いますよね。
この記事では、3ヶ月で700点が取れる具体的な勉強方法を解説するので、院試や就活で必要な方は参考にしてみてください!
なぜ大学院入試でTOEICスコア700点が必要なのか
TOEICが必要な大学院
理系大学院の入試における外国語試験では、TOEICの点数を用いる場合が多くなっています。
大学院入試でTOEIC採用されているかについては、大学院のホームページにも載っていますが、以下のTOEIC 公式サイトに記載されているので、事前に確認しておきましょう。
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
TOEICⓇProgram 大学の入学試験における活用状況[2022年度]
理系大学院入試で必要な点数
一般的に理系大学院入試で合格に必要なTOEICスコアは、700点とされています。
理系大学院の入試では専門科目に注力する学生が多く、専門科目で点差をつけることが難しいです。
しかし、英語は理系学生の中で差がつきやすく、TOEICスコアを700点取っているだけで受験を優位に進められます。
なので、今回紹介する勉強法を用いて、短期間でTOEICスコア700点を目指しましょう。
必要な勉強時間
本記事においては、英語力が高校卒業レベルまであることを前提として進めていきます。
高校卒業レベルは、TOEICスコアで換算すると550点程度と言われています。
このレベルからTOEICスコア700点を取るためには、勉強時間の目安として約450時間が必要とされています。
そのため、3ヶ月で450時間確保するには、単純計算すると1日平均で5時間ほどの勉強時間が必要です。
私の場合、平日3時間、休日8時間ほどの勉強時間を確保していましたが、最初は勉強方法が分からず、試行錯誤しながら勉強していました。
なので、今回紹介する勉強法を用いれば450時間より早く達成出来ると思います。
必要な参考書
まず、TOEICスコア700点を目指すために必要な参考書を紹介します。
結論から言うと、以下の3つの参考書を使用することで700点までは狙えます。
単語:TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
TOEIC対策用の単語帳であれば、『金のフレーズ』(通称:金フレ)で間違いないです。
なぜここまで断言できるのかというと、以下のメリットがあるからです。
- TOEIC頻出の単語が網羅されている
- 1語1訳ではなく、フレーズで覚えるので、実践で使われやすい
- スコア別に必要な単語が収録されているため、レベルに合わせて学習できる
金のフレーズはTOEIC初学者だけでなく、高得点者も使用しているほど優れた単語帳なので、自信を持っておすすめします。
また、金のフレーズに加えて後に紹介する公式問題集を解いた際にも、わからなかった単語があればその都度メモを取るなどして対策しましょう。
文法:1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急 (TOEIC TEST 特急シリーズ)
TOEICは英検などの試験と同様に文法問題があります。
問題数としては、リーディングセクションの100問のうちPart5の30問です。
「長文が読めれば特別な対策は必要ない」と思う方もいるかもしれませんが、対策は必須です。
なぜなら、Pat5の文法問題が曖昧な状態では、その後のPart6やPart7の長文読解での正解が非常に難しくなるからです。
なので、まずはリーディングセクションの対策としてPart5の文法問題を攻略しましょう。
そこで必要となるのは、上記の『文法特急』です。
この参考書の特徴として、以下のメリットがあります。
- Part5とPart6の解き方がわかる
- 問題量が少ないので、何度も繰り返して学習できる
- 新書サイズ(17.2 × 10.7 cm)で持ち運びがしやすい
- 1問ずつで分かれているため隙間時間に学習しやすい
正直、1000円以下の価格でこれほど優れた参考書は珍しいです。
模試:公式TOEIC Listening & Reading 問題集 9
資格試験を受験するにあたって、必要不可欠な参考書は何と言っても過去問です。
しかし、なんとTOEIC試験には過去問がありません。
TOEICの試験を受けたことがある方はわかると思いますが、試験が終わると解答用紙と一緒に問題用紙も回収されます。
そのため、インターネット上に過去問は掲載されていません。
なので、過去問の代わりにTOEIC試験の問題を作っているETSが出版している『公式問題集』を積極的に活用することを強くおすすめします。
この問題集の特徴として、以下のメリットがあります。
- 本番に最も近い問題が掲載された問題集である
- 本番のリスニングセクションと同じナレーターである
- 問題パターンを覚えて、本番に慣れることができる
- 目標スコアとの差を定量的に知ることができる
1つ注意点なのは、公式問題集は現在(2022年時点)までで1〜9までありますが、最新版の9を購入しましょう。
なぜなら、TOEICの問題の傾向は年によって変化するためです。
最新版を購入することで本番の問題傾向と差異がなくなり、対策しやすくなります。
リスニングセクションのナレーターについても、最新版で登場している方が本番でも採用されていることが多いです。
参考書は増やしすぎない
TOEIC700点を目指すにあたって注意するべき点としては、参考書を増やしすぎないことです。
世の中にはTOEIC対策用の参考書が数多くあり、どれを買うか悩むと思います。
なので、今回紹介した3冊を完璧にした後、苦手分野の対策などで必要になれば買い足しましょう。
具体的な勉強方法
ここからは、具体的な勉強方法について解説していきます。この4つを行うだけです。
- 公式問題集を1度解く
- 金のフレーズで単語を覚える
- 文法特急を用いて、Part5の正答率を上げる
- 公式問題集を周回する
公式問題集を1度解く
まずは、公式問題集を本番と同じように時間を測って解いてみましょう。
目的としては、以下となります。
- TOEIC独自の問題形式を知る
- 自分の強みと弱みを理解する
- 目標スコアとの差を確認する
最初は、リスニングがほとんど聞き取れなかったり、時間が全然足りなかったりすると思いますが問題ありません。
しっかり対策することで、スコアを着実に上げられるので安心してください。
金のフレーズで単語を覚える
公式問題集を1度解いたら分かると思いますが、TOEIC試験の単語は受験英語で覚えてこなかった単語が非常に多く登場します。
これは、受験英語が学術的な内容であるのに対し、TOEICがビジネス英語であることが原因です。
なので、TOEIC試験特有の単語については、『金のフレーズ』を用いて対策しましょう。
金のフレーズの構成として、スコア別に単語が掲載されているので、今回は700点を目指すため、730点レベルまでの単語を完璧に覚えましょう。
ここで言う完璧とは、英語を見た瞬間に意味がわかるレベルのことを指すため、何度も繰り返して覚えましょう。
文法特急を用いて、Part5の正答率を上げる
金のフレーズで単語学習することと同時に、文法問題を『文法特急』で対策しましょう。
この参考書は、ボリュームが他の文法対策の本と比べて少ないことが特徴です。
それによって、カバーすることが出来ない問題があるのではないかと疑問に思う方もいるかもしれませんが、心配する必要はありません。
なぜなら、この参考書はTOEICで頻出の問題パターンを効率的に覚える事ができ、ボリュームが少ない分、繰り返して復習ことが出来るからです。
この文法書を繰り返し復習して覚えて、Part5とPart6の対策を効率的に行いましょう。
公式問題集を周回する
『金のフレーズ』と『文法特急』が8割ほど完成したところで、もう一度公式問題集を解いてみましょう。
その時には前回よりも、早くかつ正確に解ける問題が増えていることを実感すると思います。
またよく聞かれる点として、「1度解いた問題の解答を覚えてしまうので、意味がないのでは?」ということがあります。
結論、問題の正解は覚えてしまっても大丈夫です。
なぜなら、その問題の答えを覚えてしまっていても、
「なぜその選択肢を選んだのか」
「なぜ他の選択肢では不正解なのか」
を説明できるまで行って、初めてその問題を理解したことになるからです。
なので、問題のパターンを身体に染み込ませることも兼ねて、公式問題集は何度も繰り返しましょう。
そこで、新たにわからない単語が多いとなれば『金のフレーズ』を復習したり、
Part5で高得点が取れないとなれば、『文法特急』を復習したりすることで、スコアアップができます。
さいごに
今回は、3ヶ月という短期間でも700点を取れる具体的な勉強方法を解説しました。
この方法を用いることで私自身も700点を取れたので、これからTOEIC700点を目指す方の参考になれば幸いです。
今回紹介した参考書