「大学院入試で、TOEICは必要なんだろうか?」
「必要なら何点ぐらいなら合格できるんだろうか」
大学院入試は受ける人数も少ないため、ノウハウがなく、不安を抱えている人も多いと思います。
特に外部受験を考えている方は、専門科目もあるので対策が大変ですよね。
私が院試を受けた時も、あまり分からずに「TOEICをとるべき!」
と思って取ったものの、筆記試験だったので使うことはありませんでした笑
実は、TOEICは必要な場合と、別にいらない場合があります。
必要な場合は、TOEIC700点あれば英語試験はOKです!
本記事では、
- 大学院入試の英語試験について
- 実際に調べて分かった、合格した人たちのTOEICの点数
- 1ヶ月で650を取った院生流の勉強法
を紹介します!
京大院や阪大院、東工大院などに合格した人たちの点数なので、参考になれば嬉しいです。
大学院入試の英語はTOEIC、TOEFL、専門英語の3種類ある
大学院入試の英語は、
- TOEICを事前提出
- TOEFLを事前提出 or 当日試験
- 専門英語の筆記試験
この3種類の受験方法があります。
大学院入試でTOEICが必要かどうかは、受験する時の専攻で決まるので注意してください。
まずは、あなたの受けたい専攻の募集要項を確認しましょう。
参考までに、大学院入試でTOEICが使える専攻がある大学院を一部挙げておきます。(2023年3月調べ)
【国公立大学】
東京大学大学院
京都大学大学院
東北大学大学院
九州大学大学院
北海道大学大学院
大阪大学大学院
名古屋大学大学院
東京工業大学大学院
一橋大学大学院
筑波大学大学院
神戸大学大学院
広島大学大学院
大阪府立大学大学院
大阪市立大学大学院
奈良先端技術大学院大学
【私立大学】
早稲田大学大学院
慶應義塾大学大学院
国際基督教大学大学院
上智大学大学院
同志社大学大学院
立命館大学大学院
関西学院大学大学院
芝浦工業大学大学院
東京理科大学大学院
2023年でもコロナの影響で筆記試験になっているところもあります!
東京大学大学院は新領域創成科学研究科ぐらいでしか、TOEICを扱っていないので専攻には注意してくださいね!
詳しくはTOEIC公式サイトにて受験できる大学院が挙げられているので、以下をご覧ください。
またコロナの影響により、京都大学大学院では筆記試験からTOEIC・TOEFLの事前提出になっていたり、東京工業大学大学院ではTOEICから筆記試験になっていたりします。
気付かなくて試験対策が遅れると大変なので、ここはしっかり見ていきましょう。
次に、合格に必要な点数を紹介します!
合格した人たちのTOEICの点数は700点前後
700点あれば、TOEIC対策で心配する必要はありません!
私の知る限り、合格している人は大体700点前後です。
ただしTOEIC IPでなく、公開テストで取る必要があります。IPでは提出不可な大学院もあるためです。
TOEICを利用して、合格した人たちの大学名と点数を紹介します。
TOEICの点数
大阪大学大学院(工学):700点
大阪大学大学院(情報):700点後半
大阪府立大学大学院(理学):730点
京都大学大学院(医学):785点
東京工業大学大学院(生命理工):700点
東京工業大学大学院(理工):650点
東京工業大学大学院(機械):520点
北海道大学大学院(不明):500点
東北大学大学院(工学):755点
名古屋大学大学院(工学):700、740、775点
横浜国立大学大学院(不明):650点
NAIST(情報):750点
みんな、普通に700点台を取ってくるのがすごいですよね…。
私は取れずに650点でした。
東工大や北大の一部研究科では500点台でも合格しているので、500点以上を目指しましょう。
北海道大学大学院の機械工学系の専攻では足切りが存在します。他の大学院でもあるかも知れないので、最低ラインは500-550点と考えた方が良いです。
700点が取れなくても、500点あれば戦える
大学院入試ではTOEIC500点あれば、勝負はできます。
なぜなら、英語の点数は重視していない大学院が多いからです。
このことを知らずに当日、英語の筆記試験を受けた私は、あまりの出来の悪さに半泣きでした。
TOEICなどの英語科目は、配点割合が低いのでそこまで力を入れなくてもいいです。
私の受けた専攻では、300点満点で英語は60点分でした。
20%しか入らないこともあるので、研究室訪問の時に聞いて確認しましょう。
500点しかなくてもその分、専門科目を勉強すれば取り返せます!
点数が低すぎたら、ほぼ0点になるところも
TOEICの点数の換算方法は、大学院によって違いますが、
一部の大学院では計算方法が特殊で、点数が低いほど換算点も低くなるということがあります。
例として、TOEICが700点で換算点50点満点だとします。
【採点例】
TOEIC700点 = 50点(満点)
TOEIC600点 = 40点
TOEIC500点 = 25点
TOEIC400点 = 5点
このように、TOEICの点数と換算された点数が「同じ割合では変化しない」と思っていてください。
400点以下では採点しない大学院もあるので、最低500点は取りましょう。
TOEICは4年生の6月までに取っておく
TOEICは、4年生の6月までに手元に証明書があるようにしましょう。
大学院入試は夏に行われるので、6月に願書の提出をすることが多いんです。
TOEICの成績は、願書と同時に郵送します。
TOEICの結果は受験日からおよそ1ヶ月後に送られるので、
4月のTOEICテストがラストチャンスになります。
700点はTOEIC対策をしないと取れないので、3年生のうちから勉強して取っておきましょう。
TOEICの点数の有効期限は大学院によりますが、「約2年」なので取得時期には注意してください!
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続いて、「4年生の4月にTOEIC取るしかない!」というギリギリ状態の人に向けて、短期間で点数を上げる方法を紹介します。
時間がない人のための「院生流TOEIC対策」
TOEIC試験は600点なら、短期間で取れます。
私は、大学院入試を受けると決めた3月から勉強して、4月の試験で350点から650点まで上がりました!
早い人なら1、2週間でも行けると思います。
対策はこの2つです。
- 公式問題集をひたすら解き続ける
- 移動中などのスキマ時間の有効活用
公式問題集をひたすら解き続ける
これが最も点数が伸びます。
どんなテストでも、過去問を解くのが一番効率がいいです。
TOEICの場合は過去問がないので、公式問題集で代用します。
2022年10月に最新版が出ました!
公式問題集を解くことで、
- 本番への慣れ
- 問題のペース配分の調整
- 頻出問題などの傾向の把握
など多くの対策ができます。
ひたすら、リスニングで聞き取れない表現や単語を覚えて、リーディングして問題の特徴を掴みます。
実際の試験時間と同じように、2時間通して問題を解き、ペースを決めましょう。
スキマ時間はTOEIC対策アプリで有効活用する
電車の移動中や待ち時間などのスキマ時間に1問でも解く習慣をつけると、より伸びやすいです。
全ての空き時間をTOEIC対策に充てることで、短期間で点数が取れます。
スキマ時間にはTOEIC対策アプリを活用しましょう。
以下のアプリは評判が高く、一部無料でTOEICの問題が解けるのでおすすめです。
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TOEIC対策は早めに終わらせておこう
大学院入試で最も大切なのは、専門科目です。
専門科目の出来次第で8割決まりますが、TOEICを疎かにすると足元をすくわれます!
専門科目の勉強を最優先できるように、TOEICの点数は早めに取っておきましょう!
専門科目が化学の方は、対策をこちらにまとめています。
専門科目対策