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【院試】物理のおすすめ参考書!物理系院生が外部受験で使った教科書を紹介します

「院試対策でどの参考書を使えばいいか分からない」

「大学院入試に対応した応用問題まで網羅したい!」

今回は、このような悩みを抱えた大学生に向けておすすめの参考書を紹介していきます。

現在大学院で物理を学んでいる私や、研究室の同期もほとんどが院試を経験しており、様々な参考書の情報を聞いてきたので併せてご紹介できればと思います!

大学院入試は大学受験と違って、どの参考書を勉強すれば良いかわからないですよね。私も参考書選びには苦労しました…
しょうた


院試で使える物理の参考書!【分野別】

力学

物理分野といえば力学!

ということで、まずは力学の参考書を紹介していきます。

大学院入試での力学分野は、剛体や回転座標系に関連する問題が多いです。

基礎からおさらいしたい人向け

  1. マセマ力学
  2. 力学(講談社基礎物理学シリーズ)
  3. 力学(丸善出版)

・マセマ力学

初学者の味方といえば、マセマシリーズです。

問題は、指針が示され、例題の解説が丁寧に載っています。

大学入試参考書でも有名なチャート式のような形式となっているので、比較的解きやすいと思います。

ただ、少し解説にクセのある箇所もあるので、この1冊だけでは院試対策は物足りないです。


・力学(講談社基礎物理学シリーズ)

講談社の基礎物理学シリーズは基本的にどれも読みやすいです。

また、広い範囲を扱っている参考書なので、初学者には非常におすすめの参考書です。

この本を理解すれば、確実に力学の基礎は固めることができます。


・力学(物理学スーパーラーニングシリーズ)

この参考書は問題が少なめですが、力学の基本的な事項がまとめられています。

基礎から学び直したい方にはおすすめです。

教科書のような使い方をすると有効に活用できます。


院試実践対策をしたい人向け

  1. 演習力学 (セミナーライブラリ物理学 (2))
  2. 新・演習力学(新・演習物理学ライブラリ)
  3. 詳解 力学演習

・演習力学 (セミナーライブラリ物理学 (2))

この参考書は、院試で出てくるような良問が揃っています。

さらに解説も詳しく書いてあります。

問題数もとんでもなく多い訳ではないので、取っ掛かりやすいでしょう。

もしこの教材で物足りなければ、下の2つの参考書にも手を出してみてください。


・新・演習力学(新・演習物理学ライブラリ)

この参考書(問題集)にも良問が揃っています。

解析力学の範囲もとてもいい問題が揃っているので、解析力学の範囲まで扱いたい方にはおすすめです。


・詳解 力学演習

院試を受ける方で、基礎はもう十分だ。という方におすすめの参考書です。

解説、問題ともに非常に多くを扱っていて、1冊のやり込みで院試対策を行える参考書です。

ただ、基礎はまだ不安という方にはあまりおすすめはしません。


電磁気

物理分野で力学と肩を並べると言ってもいい分野が電磁気です。

電磁気は高校物理とは内容がまるっきり変わってしまい、手こずっている方も多いのではないでしょうか。

電磁気の参考書もたくさんあって迷ってしまうと思います。

そこで、厳選した参考書を紹介します。


基礎からおさらいしたい人向け

  1. マセマ電磁気学
  2. 電磁気学III(物理入門コース)

・マセマ電磁気学

電磁気でもマセマシリーズは基本的なおさらいに役立ちます。

この本が終わったら、以下の参考書に進みましょう。


・電磁気学I・II(物理入門コース)

電磁気学の基本的な内容を一通り押さえ直したい方におすすめです。

電磁気学の典型的な問題は載っているので、これらの例題を完璧にすれば基礎固めは十分です。


・院試実践対策をしたい人向け

  1. 演習 電磁気学(セミナーライブラリ物理学)
  2. 詳解 電磁気学演習

・演習 電磁気学(セミナーライブラリ物理学)

初めに言うと、電磁気の院試対策はこの演習電磁気学と下の詳解電磁気学演習で十分です。

演習電磁気学は基本的な院試対策の問題が網羅されています。

解説もしっかりしていますので何周もして院試対策に使用してください。


・詳解 電磁気学演習

こちらも力学と同じで問題数が多いため、抵抗感はありますがこの1冊で院試対策のレベルはクリアすることができます。


量子力学

物理系の専門分野といえば量子力学でしょう。

ただ、難しくて苦手な人も多いことでしょう。

しょうた
自分も当時は、シュレディンガー!?!?無理だ…と、単位を取ることで精一杯でした。

そんな方でも基礎から大学院入試レベルまで扱える参考書を紹介します。


基礎からおさらいしたい人向け

  1. 量子力学わかる(ファーストブック)
  2. 量子力学III(講談社基礎物理学シリーズ)
  3. 演習しよう量子力学(ライブラリ物理の演習しよう3

・量子力学わかる(ファーストブック)

この参考書は完全に初学者向けに作られています。

図解が多く見やすいので、もう一度量子力学の基礎中の基礎からおさらいしたいという方におすすめです。


・量子力学I・II(講談社基礎物理学シリーズ)

おすすめの講談社シリーズです。

院試対策の重要問題はこの参考書に全て載っています。

ただ、応用問題まではあまり扱われていません。


・演習しよう量子力学(ライブラリ物理の演習しよう3)

ポピュラーで、解説も詳しく載っているので非常におすすめです。

若干、問題数が少ない気がしますが十分院試対策として使用できる1冊です。


院試実践対策をしたい人向け

  1. 演習 量子力学(セミナーライブラリ物理学)
  2. 量子力学IKS物理専門書)

・演習 量子力学(セミナーライブラリ物理学)

こちらは応用問題まで載っているので難易度は高めです。

この参考書が解ければ院試対策としてはバッチリです。


・量子力学I(KS物理専門書)

created by Rinker
講談社サイエンティフィク

こちらは問題集ベースの教科書です。

レベル感としては東大・京大のような難関大学を受験する方向けです。


熱力学

熱力学は比較的分かりやすい分野なので、基礎は1冊の本を勉強するだけで十分です。


基礎からおさらいしたい人向け

  1. マセマ熱力学

・マセマ熱力学

熱力学の基本が詰まっています。

不安な方はとりあえずマセマから勉強すれば大丈夫です。


院試実践対策をしたい人向け

  1. 大学演習 熱学・統計力学(裳華房出版)
  2. 機械系大学院への四力問題精選

・大学演習 熱学・統計力学(裳華房出版)

基礎が理解できている方はこちらをおすすめします。

問題数が非常に豊富です。

院試対策としてはこの1冊で対応できます。


・機械系大学院への四力問題精選

応用問題をたくさん解いておきたい!という方は、こちらの参考書がおすすめです。

機械系向けとなっていますが、もちろん物理系の方でも大丈夫です。


統計力学

統計力学は、カノニカルアンサンブル理論や調和振動子など、熱力学から量子力学までの幅広い知識を必要とします。

そのため、他の科目の基礎が終わった段階で手をつけると理解が早いです。


基礎からおさらいしたい人向け

  1. マセマ統計力学
  2. 演習しよう統計力学(ライブラリ物理の演習しよう3

・マセマ統計力学

統計力学のマセマは正直に言うとかなり物足りないです。

ただ、初めのおさらいとしてどうしても基礎からやりたいと言う方には適していると思います。


・演習しよう統計力学(ライブラリ物理の演習しよう3)

こちらは量子力学と並んでポピュラーな問題集です。

応用問題を解く前にこの参考書は一度触れておくことをおすすめします。


院試実践対策をしたい人向け

  1. 大学演習 熱学・統計力学

・大学演習 熱学・統計力学

統計力学の院試対策としては、この参考書1冊をやり込めばOKです。

ただ、問題も多いのでやり込むことも大変ですが、院試対策としての基礎から応用まで網羅されています。

必ず触れておくべき参考書です。


大学院入試は参考書選びから始まっている

大学院入試は参考書選びから始まっていると言っても過言ではありません。

物理系の参考書は非常に古くからあるものから、比較的新しいものまで大学の図書館に置かれています。

しかし、どれも「大学受験のように大学院入試対策参考書!」

とうたっている参考書はほとんどないと思います。

「どれが自分に適した参考書なのか」を冷静に考えてから、勉強を始めることをおすすめします。

ぜひ、これらの参考書を用いて大学院入試に合格を目指してください!


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しょうた

東京の大学に4年間通い、名古屋の工学研究科物理系の大学院を今年卒業しました!趣味は海外サッカー観戦です。みなさんに少しでも参考になるような記事を書いていきます!

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