研究室訪問では教授との相性や研究内容、研究室の設備について確認するのと同時に、教授からあなたへの質問もきます。
今後、お世話になる可能性があるので、悪い印象を与えないために、あらかじめ質問を想定しておくことが大切です。
そこで今回は、教授から聞かれることの代表的な質問事項とそれに対する回答例を紹介していきます!
研究室訪問で聞かれることとその回答例
研究室訪問時によく聞かれることは以下の4つです。
- 大学4年で行っている卒業研究の内容
- 大学院入試について
- 奨学金を借りる予定があるか
- 卒業後の進路について
研究室訪問はあくまで訪問なので、面接とは違います。
少し話を盛ったり、硬くなる必要はないので素直に答えていきましょう!
それぞれの質問内容と解答例を紹介していきます。
大学4年で行っている卒業研究の内容
研究室訪問で必ず聞かれることの1つ目は「卒業研究の内容」についてです。
研究室訪問の時期によって進捗が異なると思いますので、その時にわかっていることを答えましょう。
4月であれば研究が進捗していなくてもどんな研究室に入り、どんな研究計画があるのか。
6、7月であれば先行研究に目を通したり、実際に研究に取り掛かっている内容を答えます。
まだ3年生で始まっていない場合は、正直に「まだ研究は行っていません」と答えて大丈夫です。
同様の質問は大学院入試でも聞かれるので、その時にはしっかりと答えられる準備をしておきましょう。
教授側も、あなたの卒業論文の進捗や、なぜそのテーマ、研究室を選んだのかなど気になっています。
回答例1:4月頃で研究にまだ取り掛かっていない場合
現在は、研究室配属されたばかりでまだ研究には取り掛かっておりません。
配属された研究室では〇〇の研究を行っています。
私は、現在の研究室では〇〇という研究テーマに興味を持っています。
回答例2:6,7月頃で少し研究に取り掛かっている場合
現在所属している研究室では、〇〇という研究テーマをしています。
〇〇では、△△という手法を用いて研究を行っています。
まだ本格的には研究には取り掛かっていませんが、先行研究の論文などを読んでいるところです。
大学院入試について
研究室訪問で聞かれることの2つ目は「大学院入試について」です。
具体的には、
- 大学院入試の募集要項などはしっかり確認しているか
- 院試勉強は計画的に行えているか
- 推薦制度があれば、そちらを利用する予定があるか
- 大学院入試でわからないことはあるか
大学院入試については教授も知らないことが多かったりします。
そのため、学生がどれくらい情報を集められていて、どれくらい学習を行えているのか心配になるところでもあるようです。
回答例
大学院入試の募集要項は確認しています。
院試の試験内容は、基本的に現在の大学で受けてきた講義と同じ科目ですので、そちらで使用していた参考書などを使いながら勉強しています。
推薦制度なども利用したいと考えています。もし、推薦制度についてご存じでしたら教えていただきたいです。
卒業後の進路について
研究室訪問で聞かれることの3つ目は「卒業後の進路について」です。
学部とは異なり、短い修士課程の指導はその後の進路希望によって大きく異なります。
博士と修士では求められる研究のクオリティや到達点が違ったりするので、研究テーマを決めるためにも事前に聞かれることがあります。
適切な指導をしてもらえるように、自分のライフプランを考えて、現在希望している進路についてしっかりと伝えることが大切です。
もし、迷っているのであればその場でしっかりと博士課程などについて質問することも同じくらい大切です。
回答例1
現在のところは、大学院卒業後は就職しようと考えています。職種などはまだ考えているところですが、研究職などに興味があります。
回答例2
まだあまり研究をしていないので分からないことばかりですが、博士課程までの進学も考えています。
奨学金を借りる予定があるか
研究室訪問で聞かれること最後は、「奨学金を借りる予定があるか」です。
大学院では一定要件を満たすと、借りた奨学金を全額または半額免除が受けられます。
免除のためには、学会発表や論文投稿などの条件があります。
教授がそういった活動に積極的な場合、この質問がよくされます。
もし、奨学金を借りる予定であれば、積極的に学会発表のチャンスなどを与えてもらえる可能性があります。
こちらも、予定でいいのでしっかりと伝えましょう。
回答例
奨学金についてはまだ考えておりませんでした。
こちらの大学院ではどのような奨学金制度がありますか?研究室で利用されている方はいらっしゃいますか?
質問に答えられるようにどんな準備をしたらいいか
教授からの質問に答えられるようにするには、どんな準備をしたらいいのでしょうか。
結論から言うと、面接、選考をされているわけではないので、深刻に考えすぎる必要はありません!
今回の記事を見て「こんな質問されるんだ〜」と何となく見て、何となく「自分だったらこうやって答えるかな」ということを考えるだけでも大丈夫です。
それだけでも、何も準備していなかった場合とは大きく異なります!
研究室訪問時に気をつけるべき点
私が、研究室訪問の際に気をつけるべき点は1つだけです!
それは、「訪問した際の率直な印象をメモに書き留めておくこと」です!
印象とは、教授や学生、研究設備、そして何となくのオーラです。
大学院では、これまでのように広い教室で講義を受けるのではなく、研究室という閉ざされた空間で2年〜5年もの時間を過ごすことになります。
そのため、研究室訪問の際に感じる印象というのはとても大切です。
多くの場合は、その印象通りに大学院生活を過ごすことになります。
今回は、教授から聞かれることを4つ紹介しましたが、それ以外の雑談などでも教授の人柄を感じることもあると思います。
研究室訪問には、自分の考えを整理してリラックスして行こう!
今回、研究室訪問の際によく質問されることについて紹介しました。
何となくでいいので、質問を想定して自分の考えを整理していただければ十分です。
あとは、教授とは初対面だと思うので、あまり緊張しすぎないように落ち着いて会話するのが大切です。
そして、思った印象を必ず覚えておくことです。
ぜひ、今回の記事を参考にして研究室訪問を行って見てください!