「院試勉強をしようと思ってとりあえず過去問を印刷してみたけど、なにひとつわからない……」
そんな状況の方も多いと思います。
何を隠そう、大学院入試3か月前の私はその状況でした。本当に焦りますよね、わかります。
内部進学だと油断してしまい、気づいたら院試まで時間がなくなっているんですよね…。
今回は、そんな私と同じ状況になってしまった人のために、内部進学生の私が院試3ヶ月前から合格までこぎつけた方法を、
- 研究生活中
- 院試休み中
の大きく二つに分けてお伝えします。
また、院試の裏技も含めて紹介していきます!
研究室に通っている時もした方がいい3つのこと
研究室に配属されると、今までの大学生活から環境ががらりと変わります。
覚えることもたくさんあるし、自分の研究についての文献を多く読まなければなりませんでした。
正直、自分は最初の数か月は、「大学院入試対策をしなくてはいけない」とわかっていた一方で、「今勉強しても何も頭に入らないから!」と実際の院試勉強はあまりできていませんでした。
しかし、その中でも3つやっていたことがあります。
- 院試までの見通しをたてること
- TOEICやTOEFLなどの外部英語試験を受けること
- 自分の研究に関わる勉強をしっかりとすること
これから、この3つについて分かりやすく説明します!
院試までの見通しを立てること
はじめに、院試までの具体的な見通しを立てました。
頭がパンクしそうな研究生活でも、時間のある週末にこれだけはやっておくことをおすすめします。
院試において大事なのは、勉強すべき事柄を確認することです。
教科書、(できれば)ノートプリント類、過去3~5年分の過去問を用意してください。
ここでは過去問は解きません。ただ、過去問と教科書を照らし合わせて、
- 範囲(教科書の該当箇所に付箋を貼るとわかりやすいです!)
- 問題がどの形式か?
を確認しましょう。
過去問の問題は、
- 教科書に載っている法則の導出
- 教科書 or 参考書の例題を解いて解法を覚えればいい問題
- 応用問題
などに分けて、印をつけておきます。
実際に過去問を解くわけではないので、頭はそこまで使わずにできます。
過去問の正体を知ることによって、何かわからない不安なものから、具体的な見通しを立てることができます。
見通しを立てることで、これから何をすれば良いのかがわかったので、精神的に一気に楽になりました。
友達と分担すると時間短縮に
ここで裏技なのですが、過去問の分析は友達と分担するのがおすすめです!
教科ごとに担当を振り分け、情報交換会を開くと圧倒的時間短縮になりました。
みんな同じ院を受ける内部生だからこそできる技ですね。
先輩に聞いてみるのも1つの手
院試を突破した先輩なら、きっと同じように範囲を確認しているはず。
私は先輩に院試勉強の時に使っていたノートをもらい、それでざっくりと範囲を把握していました。
先輩と話すことで、授業では使われていない、院試の類似問題がたくさん載っている参考書を教えてくれることもあります。
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TOEICやTOEFLなどの外部英語試験を受けること
2つ目は、TOEICやTOEFLなど院試で使える英語試験を受けておくことです。
早めに合格圏内のスコアを手元に用意できると安心です。
院試では、外部英語試験の配点が低くても、その差が大きく響くことがあります。
実際、私の時は専門科目が全体的に難しくて差が出なかったために、英語の点数が大きく影響しました。
なにより、この外部英語試験だけが、事前に自分で点数が分かる科目です。
私はTOEICのスコアが770点で平均より200点ほど高かったため、大きな自信を持って試験に挑むことができました。
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また、試験に慣れるという意味でも外部英語試験をこの時期に受けておくのはおすすめです。
コロナ禍で、授業では対面の試験がなくなり、オンラインテストかレポート課題に変わっていたので、TOEICで試験の緊張感を確認出来てよかったです。
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自分の研究分野の勉強
自分の研究分野を勉強することも、院試対策として有効な方法の1つです。
なぜなら、研究分野の基礎は学部で学ぶ内容が多いからです。
実際に行っている研究と院試範囲が被っているのであれば、知識と経験が紐づけられるために理解しやすく、覚えやすいです。
また、研究室で定期的にある研究報告では、自分の言葉で理論を説明することを心掛けていたので、院試の説明問題の対策にもなりました!
内部進学生の院試休みの過ごし方
私の研究室では、8月中旬の試験当日に向けて、7月1日から院試休みをもらえました。
おおよその理系研究室では、1か月~1か月半の院試休みをもらえるようです。
教授や先輩に事前に院試休みをもらえるかどうか、確認を取っておくと安心です!
私は、院試勉強のほとんどを院試休み期間に行いました!
これから内部生の、
- 院試勉強の進め方
- 院試勉強をするための環境
について説明したいと思います。
院試勉強の進め方
研究生活中に、過去問を難易度別に分類したものに沿って、対策しました!
具体的には、
- 法則の導出の対策:教科書をみて導出のまとめ→なにもみずに導出できるように練習
- 教科書の例題類似問題:教科書の例題を見ながら理解→自分で解けるように練習→参考書もしくは授業で使った中間期末テストで確認
- 応用問題:毎年似た内容の問題が出ているか、配点はどの程度かを確認し、取るべき問題か捨ててもいい問題かを判断した後、教科書を見ながら過去問の答案を作る→自分で解けるように練習
などの対策をしました。
また、過去問は早めに取り組み、勉強する時は教科書と参考書をいったん封印し、自分の力だけで解くようにしました。
できれば、友達と解く過去問の年数を決めて、同じ問題を解き、当日もしくは次の日に答え合わせすると、自分の間違えている問題などを知れるのでおすすめです。
過去問を解く時は悩む時間を決める
院試勉強のコツなのですが、分からない問題に悩む時間を決めていました。
例えば、「15分以上は同じ問題に時間をかけないようにする」といった感じです。
時間は有限ですから、分からないことは友達に聞いて答案を得てから、自分で導けるようにトレーニングするほうがいいと考えています。
ご褒美でモチベーションUP
過去問を解くとメンタルがだいぶやられるので、過去問を解いた当日にはご褒美を用意しておくと良いですよ!
私は、帰りにおいしいコンビニスイーツを買っていました。
院試勉強をするための環境
過去問を解く時は、静かな環境で本番と同じスケジュールで
過去問を解く時はできるだけ静かな環境で、本番当日と同じスケジュールで問題に取り組むことを心がけていました。
そうすることで、過度に緊張せずに本番に臨めます。
図書館か空き教室を利用して勉強するのがおすすめです。
普段の勉強は友達と一緒に
私は友達と勉強するのが合っていました。
特に大学院入試となると、良い参考書など友達との情報共有が功を奏すことが多かったです。
また、院試休みの1ヶ月というモチベーションを保ち続けるには長い時間も、友達と一緒に勉強することでなんとか乗り越えられました。
特によかったのが、「モーニングチャレンジ」です。
おいしいモーニングのお店で友達と朝食をとってから、勉強を始めるというチャレンジです。
おいしいコーヒーで目が覚めて、一日にメリハリができるのでぜひお試しください!
院試は事前準備と工夫を凝らして乗り切る!
大学院入試対策について、研究生活中と院試休み中の二つに分けて、私の体験談をお伝えしました!
院試では、TOEICやTOEFLの取得や過去問の分析などの事前準備と、長い院試勉強を乗り切るモチベーションを保つ工夫が必要です。
過去問をみても何もわからず焦っていた、自分と同じような方の安心材料になればうれしいです!
最後まで見てくださってありがとうございました!
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