社会人からでも取れるのかな?
お金も時間もかかるから、ある程度の覚悟は必要だね。
でも、どういう部分が難しいんだろう?
てなわけで、今日はこういった疑問にお答えします。
ボクも一度は目指した資格なので、なぜそれほど難しいのかを
ボクが調べた情報をもとに説明します。
端的に言うと、理由は以下の3つです。
- 資格の取得には最低でも3年かかり、時間的制約が大きい
- 学費が約150万-300万円かかり、決して安くない。
- 受験資格を得るために入学する大学院の入試倍率が高すぎる。
臨床心理士になるには、想像以上の覚悟と努力が必要になります。
これから臨床心理士になるまでの道のりについて、紹介します。
臨床心理士とは
まず、臨床心理士の説明から始めましょう。
臨床心理士とは、日本臨床心理士資格認定協会が作った資格で、国家資格でなく、民間資格です。
臨床心理士は、 臨床心理学にもとづく知識や技術を使い、人間の心の問題にアプローチする「心の専門家」です。
業務内容は多岐にわたりますが、 心理テストや観察面接を通じて、来談する方の固有の特徴や問題点を明らかにする業務が最も特徴的です。
カウンセラーやセラピストと違い、列記とした資格を持っているので、そのぶん世間の信頼は厚く、資格所持者のみを求人する企業もあります。
臨床心理士になるまでの流れ
臨床心理士になるまでの流れを以下の図にまとめました。
こんな感じです。
大学で一から学び直すルートもありますが、社会人が目指す場合は、大学院からスタートする流れになると思います。
この場合の大学院とは、通信制の大学院のことで、実際に通う必要はありません。
最も有名な通信制大学と言えば、放送大学がありますね。
一応、受験資格についても、 以下に日本臨床心理士資格認定協会HPから引用して記載しておきます。
〈主な受験資格〉
- 指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を充足している者
- 臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した者
- 諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する者
- 医師免許取得者で、取得後、心理臨床経験2年以上を有する者 など
うーむ、ややこしい。。。
これを簡単に分かるように説明すると、
大学院で心理学の勉強をした人
今まで心理臨床の経験が2年ある人
このどちらかであれば、受験資格があるというイメージで良いと思います。
この時点で、ボクは受験資格がないことに一つ絶望しました^^;
社会人から臨床心理士になるのが難しい理由
さて、ここからが本題です。
先ほどの説明を踏まえて、社会人から臨床心理士を目指すのが、いかに大変かを説明します。
理由1:時間と労力の問題
先ほどの図を見てみると、資格取得にかかる年月は、
大学院(2年)+実務(1年) = 計3年 という計算になります。
3年間も資格取得のために頑張るって、なかなかハードですよね。
普通の資格なら受験資格を誰でも持っているので、頑張れば試験に合格できますが、臨床心理士は3年は確実に勉強しないといけないのです。
つまり、3年間の拘束があるとも言えます。^^;
これは自分の努力では解決できないので、長期戦を覚悟する必要があります。
ボクはこの時点で絶望したので諦めました\(^o^)/オワタ
また、大学院は通信制なのでレポートやテストをこなせばいいのですが、実務は、実際に臨床現場に出る必要があります。
臨床現場は地域によっては参加しにくいこともありますし、なにより仕事終わりに行くのは、かなりハードだと考えていいと思います。
このように、臨床心理士になるには、時間と労力をかなりつぎ込む覚悟が必要になります。
理由2:費用の問題
先ほどの延長ですが、3年も在学するということは、もちろん3年間の授業料が必要になってくるわけです。
その費用は、大学院が
国立の場合:150万
私立の場合:300万
これくらいはかかると計算されています。
普通の社会人がこれほどのお金を用意するのは大変ですよね^^;
これに加えて実務にもお金がかかるので、働きながらの勉強は費用的に見ても大変です。
費用の面でも、ボクが諦めざるを得ませんでした\(^o^)/オワタ
理由3:そもそも大学院への入学が難しい
実はこれがかなりネックです。
普通の資格と違い、臨床心理士になるには大学院に入る必要があります。
そのため、大学院入試に合格しなければなりません。
先ほどのルートで説明すると、仮に放送大学に入るとするならば、2021年の場合だと、
募集人数:30人
出願者数:235人
倍率:7.8倍
こんな感じです。
倍率8倍の試験て((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
記念受験する人がいたとしても、並大抵の競争でないことは確かです。
(ちなみに2019年は9.29倍、2020年は9.13倍でした。)
このように、社会人から臨床心理士を目指す方は、相当な努力をしないとスタートラインにすら立てないと考えていてください。
まとめ
臨床心理士の資格を取らないとできない仕事がある場合は、頑張って資格を取った方がいいと思います。
ただ、社会人が軽い気持ちで資格を取るのは至難の業です。
きちんと下調べをしてから、目指すかどうかを決めましょう。
臨床心理士以外にも、心理カウンセラーなどの心理学の資格はありますし、カウンセラーの仕事をする上で資格が必要ない場合も多いです。
カウンセリングは資格の有無というよりは、経験がものをいう仕事です。
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