よくネットで見かける「面接の質問事項リスト!」を見てみると、多くの確率で書かれているのが、
「最近の気になるニュースは?」
という質問。
これを見て焦った人もいるのではないでしょうか。
就活の面接では、想定外だったり答えを用意していない質問をされることは良くあります。
その中でも、かなり難しい質問が「最近の気になるニュース」です。
今回は、IT企業を中心に就活をした大学院卒の私が、
- そもそも実際に面接で「最近の気になるニュース」を聞かれたのか
- 聞かれたらどのように答えたら良いのか
について具体的に紹介していきます!
就活の面接で最近のニュースが聞かれるって本当?
実際に私の経験で、「最近の気になるニュース」を聞かれた割合はそれほど高くありませんでした(面接を受けたうちの2割程度)。
しかし、聞かれた事実があることは確かです。
先ほども紹介した通り、準備を何もせずにいきなり聞かれてしまったら、ワイドショー的なニュースがどうしても思いついてしまいますよね。
面接ではワイドショー的なニュースを答えてしまっては、なかなかうまく次の選考に進むことができません。
どんな聞かれ方をするのか
では、実際に面接でどのような聞かれ方をしたのかを紹介します。
私はIT業界を中心に就活を行なっていました。
そのため、聞かれた質問はどの企業でも
「最近気になっているIT関連のニュースはありますか?」
でした。
これはどういった意図の質問なのかと言うと、「IT業界」は日々変化していく業界です。
そのため、情報のキャッチアップはとても重要な仕事のひとつになります。
IT業界を志望している学生が、日々情報のキャッチアップをしているのか。外向きの視点を持っているか。ということを問われています。
「普段新聞も読まないし、ネットニュースもスポーツやゲームなど面白そうなものしか知らない!やばい!」
と思っている方へ、この質問の答え方を紹介します。
理想的な答え方
ここでは理想的な答え方を「OK例文」「NG例文」を紹介しながら解説していきます!
具体的には次の3つのポイントで解説していきます!
- Whyを意識して3段構成にする
- 自分の思想を押し付けてはダメ!
- 面接企業への過度のアピールは逆効果!
Whyを意識して3段構成にする
多くの学生は「最近気になるニュースは?」という問いかけに対して、「What : 何のニュースに興味を持ったのか」という話で終わってしまいます。
しかし、面接官が知りたいのは「何のニュースを話すか」ではなく、「なぜそのニュースに興味を持ったのか」というWhyの理由です。
これらを意識して伝えられるととても良いです。
そこで意識するのが3段構成。
- 私は〇〇というニュースに関心があります
- なぜなら〇〇な点が私にとって興味深いからです
- 私自身は、このニュースに対して〇〇だと考えています
という流れです。
OK例文
私は、キャッシュレス化の促進について興味があります。私はもともと小銭を持ちたくないという性格から、キャッシュレス決済を多く利用していました。
最近になって、国のバックアップがキャッシュレス化の追い風となり、電子決済が多くの小売店などで普及してきました。
これは実際に、私の体感でもかなり増えてきていると感じています。
とはいえ、まだ海外の普及率に比べるとまだ日本のは普及率は低く、国際的には遅れています。
今後も海外からの観光客に向けての対策として、さらにキャッシュレスは拡大していくと予測できます。
キャッシュレスが進むことに伴って、オンラインで買い物をする人が増えているという状況を生かすことが大切であると考えています。
NG例文
私が最近気になっているニュースはキャッシュレス化の普及についてです。
近年、国のバックアップでキャッシュレス化の追い風となり、クレジットカードや電子決済が多くの小売店などでかなり普及してきました。
今後も海外からの観光客に向けたての対策として、さらにキャッシュレスは拡大していくと予測でき、活性化していくと考えられます。
自分の思想を押し付けてはダメ!
ポイントの2つ目は「自分の思想の押し付けに注意しなければならない」です。
面接官は「絶対にこうしなければならない」という答えを知りたいのではなく、ニュースを通じて柔軟な考えができるかを見ています。
自分の思想を押し付けてしまうと「片方の意見に注力し、他の意見に耳を傾けられない人だな」という印象を与えてしまいます。
OK例文
私が最近気になっているニュースは〇〇銀行のシステム障害についてです。
私はたまたまシステム障害の時に買い物をしており、クレジットカードを利用したところ今回の障害によって使用できませんでした。
多くの人が利用するスシテムでは、そのシステムを止めてしまうと日本経済にまで影響することが分かりました。さらに、今回の原因の根本は人為ミスであったと言われています。
このことから、やはりIT化が進む中でも人によって支えられていると感じました。
私はシステムエンジニアとして働く際にも、人との繋がりを大切にする人材になりたいと考えています。
NG例文
私が最近気になっているニュースは〇〇銀行のシステム障害についてです。
私はたまたまシステム障害の時に買い物をしており、クレジットカードを利用したところ今回の障害によって使用できませんでした。とても困り、私は利用している銀行を変更しました。
さらに、今回の原因の根本は人為ミスであったと言われています。
そのように、上手くサービスをエスカレーション出来ていない企業は今後、成長も出来ないと思いますし、私はこのようなことが起こらない企業で働きたいと考えています。
システムエンジニアは、人とのコミュニケーションが取れない人が多くいます。私はこのニュースを見て、そういったシステムエンジニアにはなりたくないなと思いました。
面接企業への過度のアピールは逆効果!
最後に、気になるニュースを、面接企業に無理やり繋げすぎると逆効果となります。
企業をしっかり調べているアピールにはなりますが、あからさま過ぎると、準備してきていて「自分の言葉で話していないな」という印象を与えてしまいます。
OK例文
私は、△△社が開発・発表した新製品のニュースが気になっています。この製品の開発には、御社の〇〇技術が採用されたと、OB訪問をした際に先輩社員から伺いました。
私は以前から、△△社の旧型の製品を使用しており、この製品無くしては生きていけないほど使用しています。その製品に、御社の技術が使われているということで非常に興味を持っています。
私は、今後さらにこの製品の改良が進んでいくことにより、業界の構造を変えるイノベーションが生まれるのではないかと考えています。
NG例文
私は、△△社が開発・発表した新製品のニュースが気になっています。この製品の開発には、御社の〇〇技術が採用されたと伺いました。
〇〇技術は以前からA製品やB製品など様々な分野で使用されています。この技術は1997年ごろから開発されて、多くの改良が進められてきました。
△△社の製品に以前から使用されていた□□社の技術から変更され、御社の技術が採用されたということで非常に興味を持っています。
どうやってニュースの情報を集めるか
なんとなく「最近気になるニュース」の答え方を知れたと思います。
しかし、そもそも専門系のニュースはどのようにして知れば良いのでしょうか。
1つの業界に絞っている方は専門メディアを追って、複数の業界を目指す方はスマートニュースなどの総合ニュースサイトを使って、自分なりに閲覧するメディアをカスタマイズするのが良いです。
先ほども紹介しましたが、面接官はあなたが「どれだけ深くニュースを知っているか」を聞いているわけではなく、「なぜそのニュースが気になったのか」を説明できる能力を見ています。
そのため、情報収集に力を注ぎすぎないように気をつけましょう。
「最近気になるニュース」はポイントを押さえてしっかり準備しよう
今回は「最近気になるニュース」について、上手く答えるポイントを3つほど紹介しました。
この質問はアドリブではなかなか難しい質問ですので、しっかりとポイントを押さえながら準備をしておきましょう!