大学院を修了した後、企業に就職しようと考えている人にとって、研究と就活の両立は大きな問題ですよね。
本記事では、「大学院生はインターンに行かなくてもいいのか」についてインターンシップを経験した私の考えをもとにお伝えします。
大学院生はインターンに行かなくてもいい?割合は?
結論、行かなくても就職できるが、行った方がいいです!
インターンに行かない大学院生も多く、私が企業の方にお話を聞いた際にも「インターンには行ってない」という方もいらっしゃいました。
マイナビの調査によると2023度卒の全学生のうち8.7%が「参加したことない」と回答しています。
この理由としては、学業や研究との両立を考えてということでしょう。
しかし、私は思うのです。社会人の話を聞く機会をなくして、納得のいく就職先を見つけていけるのか、と。
インターンは社会人体験ができる貴重なイベントです。
これから先の働く人生を考えるなら、インターンは行くべきだと思います。
もちろん、闇雲にインターンに参加というのは良くありません。
インターンに参加する時には、目的と目標をはっきり持って参加しましょう!
インターンはいつから?理系の私が参加したインターンとその感想
私が参加したインターンシップは以下の通りです。
- 1DAYインターンシップ、座談会(6~7社)
- 2~5DAYSインターンシップ(3社)
1DAYインターンシップ、座談会(参加した企業数:6~7社)
1DAYインターンシップは、3時間から半日程度で開催されます。
参加について選考を行うものは少なく、抽選や先着順で参加できます。
内容としては、会社について事業や組織、仕事内容についての説明が多く、社員の方と座談会形式でコミュニケーションできる場を用意されていることも多いです。
「会社を広く知りたい」
「就活を始めたばかりでとりあえず話を聞きたい」
という人は気軽に参加できる1DAYインターンシップはいい機会になると思います。
実際のスケジュールの例
私がインターンに参加した時は、次のようなスケジュールでした。
13時 開始
13時~15時 人事の方から会社概要の説明と実際に働いている社員の方から業務内容の説明
15時~17時 座談会 若手社員の方2~3人に質問して、答えてもらう
17時 終了
会社について知れる上に、社員の方とも話せるので、自分が希望する仕事ができそうか、社員の雰囲気などを実際に感じることができました。
このような1DAYインターンシップが、企業研究の材料になりました。
1Dayインターンはむやみに参加しない方が良い
ただし、むやみに参加するのは避けましょう!
私は1DAYインターンシップにおいては、気になった会社のホームページでは分からなかった情報を整理してから参加するようにしていました。
企業の掲げている“従業員に約束する価値観”が、一致しているのかを確認し、「社員の方々は何を意識して日々業務に励んでいるのか」を知るために参加していました。
会社についての事業内容などは、会社のホームページを見ても分かりますし、ある程度の仕事内容も知ることができるでしょう。
ですので、このような短時間のインターンシップにおいては、何を知りたいのか、なぜ知りたいのかをはっきりさせておくことが大切です。
2~5DAYSインターンシップ(参加した企業数:3社)
複数日程で行われるインターンシップは、2〜5日間のものが多く行われています。
稀に1ヶ月の長期間も存在しますが、私が実際に行った2〜5日間を例に紹介します。
複数の日程で行われるインターンシップは会社の紹介からグループワーク、実際の業務に似た課題の実践など、内容は盛りだくさんです。
期間が長いものほど、実践型のインターンシップになる傾向があります。
作業内容としては、
企業の受け入れ部署で実際にある課題に取り組み、その成果を最終日に資料にまとめて発表する
というようなものでした。
また、企業理解のために現在の社内での取り組みを見学させていただいたり、社員との座談会も開催していただきました(本当にNGなしで答えてくれます)。
2~5DAYSインターンシップは自分の将来の姿が鮮明になる
複数日程のインターンは、少人数で深い内容でプログラムされているので、その企業のいいところも悪いところも分かります!
そのため、自分の働く姿をイメージしやすくなり、将来がより明確になりました。
企業側も様々な準備が必要なインターンシップのため、選考を行うものがほとんどです。
インターンシップ選考の倍率は、人気企業になる程高くなります。
私が参加した某大手企業でのインターンシップでは、倍率はなんと20倍とのことでした…!
その企業はインターンシップ参加で早期選考確約、また採用のハードルもぐっと下がる、ということでしたので納得の倍率です。
このように、インターンシップに参加すると早期選考に参加できるなど、特典付きの場合が多くあります!
インターンが募集されるタイミング、選考について
インターンは主に夏開催と冬開催の2つの時期に多く、それぞれ大まかな募集時期、選考時期は決まっています。
夏季インターンシップ
6月〜 募集開始 ES(エントリーシート)提出、SPI受験 など
7月〜 面接
8月 選考終了
8月〜9月 インターン参加
冬季インターンシップ
9月〜募集開始 ES提出、SPI受験 など
10月〜面接
11月 選考終了
11月〜1月 インターン参加
選考は、書類審査、面接審査を経て決定されます。
まだ就活が本格的に始まっていない時期にESを書くのは大変なので、早めに自己分析をしておくことがお勧めです!
インターンはどうやって探した?
インターンシップはいつ開催されているのかを探すのも一苦労ですよね。ここでは、私のインターンシップの探し方をお伝えします。
就活支援サイト(リクナビ、マイナビなど)
リクナビ、マイナビなどの就活支援サイトには、インターンシップ情報などが多く載っています。
インターンシップ情報解禁の修士1年の6月1日になると公開されるので、それまでに気になる企業はボタン1つで事前登録しておくことができました。
一番お手軽な方法ですのでお勧めです。
先に志望企業を絞り込んでからインターン開催の有無を見つける
私は、先に企業研究をして、自分に合いそうな企業を見つけてからインターンに応募しました。
というのも、学部4年の2月からの自己分析である程度、合う合わないが分かってきたので、そこから企業を調べ、インターン開催の有無を見ていきました。
この方法がお勧めな理由は、
- 本選考を見通したインターンシップ先を探すことができる
- インターン選考の取り組みに身が入る
の2つにあります。
本選考を見通したインターンシップ先選びができるから
近年の就活ではよりインターンシップの重要性が増してきているのはご存知でしょうか。
企業側も、インターンを単なる会社紹介ではなく、早期選考の前段階として設けている場合も増えてきています。
つまりほぼ本選考のスタートとなるといえます。
ですから、私たちも単なる企業理解のためでなく、本選考でも受けたい企業を見通してインターンシップ先を選ぶべきです。
インターン選考の取り組みに身が入るから
今の時点で本当に行きたい企業であれば、少し面倒なESも書く気力が湧きますし、何より効率的ですよね。
「所詮インターンだから落ちてもOK」という気持ちで取り組むのと「受かるぞ」と意気込んで取り組むのとでは、得られるものが大きく変わります。
インターンから本気で取り組んでみる方法として、志望企業を先にリサーチしておくと良いです。。
インターンシップと研究の両立について
インターンシップに参加する最難関は、研究との両立です。
私は、5日間のインターンシップに2回行きました(9月と12月)。
その前後では次のことを意識していました。
インターンシップ前後は少し長時間研究する
まずは時間の確保です。
私は、インターンシップ前後二週間ではいつもより3時間ほど長く研究をして、結果を蓄積しておきました。
また、就活で平日の研究時間がなくなることを予想していたので、土曜日も積極的に活用して研究を進めていました。
指導教員に積極的に進捗報告、意見共有
研究を進めていることを、指導教員に積極的にアピールしていきましょう!
研究を頑張っている姿を見せることで、就活に対する理解も得やすくなります。
私は週1回、進捗と意見の共有をしていました。
インターンに参加できない場合はどうすればよい?
ここまで、インターンに参加するべきとして私の考えをお伝えしました。
しかし、インターンに行けない!という人もいますよね。
それでも大丈夫です!
インターンに本選考につながる要素があるといっても、インターン参加者以外からも採用はします。安心してください。
また、最近はYouTubeなどにも会社説明動画が上がっていたりもするので、そこから情報収集をしてみるのもいいと思います。
そしていざ就活ができる状況になった時に、堂々と挑めるような準備をしていくことが大切ですので、インターンに行けないことはさほど問題ではありません。
まとめ
本記事では、大学院生はインターンに行くべきかについて、お伝えしました。
インターンには行くと得られるものがたくさんあるためお勧めしますが、大切なのはその先にある納得のいく就職先を見つけることです。
そのためには自己分析や企業研究が一番大切です。
ですからインターンシップの参加の際も、目的や目標をはっきり持って参加しましょう!