大学3年生や、大学院に入ったばかりの修士1年生になると、急に就職活動が迫ってきます。
そして、就職活動になると、突然よく耳にしはじめるのが「自己分析」ですよね。
この自己分析は何をすればいいのか。いつから始めればいいのか。
最初は訳がわからないと思います。
今回は、22年に修士を無事卒業してIT企業へ勤めている私が、
- 自己分析はどのように行うと良いのか
- 始めるべき時期はいつなのか
について紹介していきます。
就活の自己分析はどのようにすればいい?いつからする?
自己分析といっても、まず何から手をつければ良いのか、分からないですよね。
方法についてお伝えする前に、そもそも自己分析は何のためにするのかを紹介します。
自己分析をする目的とは
自己分析をする目的とは、「就活における自分の柱、軸を作る」ことです。
あなたは何か人生で大切にしていることはありますか?
就職活動も人生でとても大切なイベントの1つです。今後に大きく影響しますからね。
とはいっても、星の数ほどある企業の中から、どこを選べば良いのか。
何も軸がないと、選択肢が多すぎて迷ってしまいます。
そこで大事なのが自己分析です。
自己分析によって「こういう人生を送りたい」「こういった仕事をしてみたい」などとはっきり決まるからこそ、それに合う企業、会社を選ぶことができます。
一方で、自己分析をしないまま企業選びをしてしまうと、「何となく名前聞いたことあるから」などのような曖昧な理由で選んでしまいます。
有名企業などはどこももちろん良いんですが、適当に入ると社会人で絶対後悔します。
自己分析は何をすればいい?
自己分析が大切なのですが、実際に自己分析ってそもそも何をすれば良いのでしょうか。
今回の記事では3つの自己分析のやり方を紹介します!
- 自分の経験を書き出す方法(モチベーショングラフ)
- 診断ツールを使って行う方法
- 自分を知っている人と行う方法
自分の経験を書き出す方法(モチベーショングラフ)
自己分析とは、「今後どのような人間になっていきたいか」を考えることです。
そのためには、過去の経験や行動から自分の持っている能力や価値観、志向性を分析する必要があります。
あなたの過去の経験や行動から、
- 自分がどんな時にモチベーションが上がるのか、逆に下がるのか
- どういう状況・場合に力を注いで行動できるのか
を徹底的に調べてください。
そのために利用できるのが「モチベーショングラフ」です。
モチベーショングラフとは、生まれてから現在までの人生を振り返り、モチベーションが上がった時と下がった時を時系列で並べ、グラフ化したものです。
これを書くことで、どんな時に自分のモチベーションが上がっているのか、下がっているのかが分かります。
また、モチベーションが変化する理由を振り返ることで、自分の大切にしている、またこれから大切にすべき価値観が見えていきます。
詳しくは以下の記事で解説しています!実際の作り方も載せています。
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診断ツールを使って行う方法
最後に紹介する自己分析の方法が、「診断ツール」を利用する方法です。
ここで紹介するのはその中でも、
- エニアグラム
- ストレングス・ファインダー
というものです。
・エニアグラム
エニアグラムとはギリシャ語で「9つの点を持った図」という意味です。
それがどう関係しているかというと、エニアグラムという診断ツールは性格タイプを9つに分けられます。
全部で90問の質問に答えると、自分がどのタイプに当てはまるかを診断してくれます。
無料で受けることができるツールで、自己分析を簡単に行えます。
・ストレングスファインダー
続いて紹介するのはストレングスファインダーという診断ツールです。
名前の通り、資質、才能などの自分の強みにフォーカスして自己分析することができるツールです。
書籍としても発売されています。
このストレングスファインダーは診断結果に基づいて、向いている職業や、するべき行動などをまとめてくれます。
そのため、そのレポートを就活に活かすことができ、何をすべきかわからない方にとって大変便利なツールです。
また、就職サイトで受講できる自己分析も正確な診断ができるので、いくつか組み合わせて自己分析に活かすのもアリです。
- OfferBoxの「AnalyzeU+
」 - キミスカの「キミスカ適性診断
」 - JAICの「FutureFinder
」
この3つは特におすすめです!
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自分を知っている人と行う方法
この方法は、周りから見た自分を知ることで、自分の良さや欠点を理解するものです。
客観的な自分を知れるため、より理解が深まります。
具体的には、以下のことを行います。
- 質問する相手を決める
- 質問内容を考える
① 質問する相手を決める
初めに、自分が誰に対して質問を考えます。
効果が絶大なのは、あなたのことをよく知っている「家族・親友」です。
私は、家族とは恥ずかしくて出来ませんでしたが、親友には手伝ってもらいました。
親友によっても回答が異なっていたので、複数人に手伝ってもらいましょう。
次に効果が大きいのは「実際の社会人」です。
どうして社会人かというと、就活は相手が人事などの社会人だからです。
社会人の方と話すことで、自分は社会からはどのように評価されるのかなど、新たな一面を知れます。
私は様々な社会人の方と出会い、協力をしていただいていました。
② 質問内容を考える
誰に質問するかが決まったら、次は質問内容を考えます。
質問は出来るだけ具体的な方が良いです。
例えば、「自分の長所ってなに?」という抽象的な質問には、「あなたはとても粘り強いよね」といった端的な回答しか得られません。
しかし、「自分がいてよかったな、助かったなということは過去にあった?」
という具体的な質問であれば、
「部活で試合に負けそうになってチーム全体が落ち込んでいた時に、あなただけ諦めずに粘り強かったから助かったよ」
など、相手からも具体的な回答を得られることが多いです。
自己分析はいつからすればいい?
では、自己分析はいつからすれば良いのでしょうか。
それは、就職活動を始めた時からです。
自己分析は就職活動のベースとなります。
自分の進むべき道を見つけるためにも、しっかり志望動機を作るためにも、自己分析があってこそです。
なので、就職活動を始めたその時から自己分析はしましょう。
自己分析をする前後で何が変わるのか
私は、この記事を書いといてなんですが、就職活動を始めた時は自己分析の大切さをよく分かっていませんでした。
そのため、自己分析をする前までは自分の考えをエントリーシートで表現できず、なかなか選考が通らないことがありました。
自己分析をちゃんとしてから、企業選びの軸や、自分が今後社会に出てどのような人になりたいのかがはっきりしました。
そこからは、エントリーシートや面接でも自分を表現できるようになり、志望企業からの内定を勝ち取れました。
自己分析の有無は就活の結果に直結するため、必ず行いましょう。
私が実際に行った時はどうやったか
では、実際に私が行った自己分析の流れについてお伝えします。
- 自分の体験を書き出す自己分析
- 社会人と行う自己分析
自分の体験を書き出す自己分析
まず、モチベーショングラフの作成を行いました。
どんな時に自分のモチベーションが上がっているのか、下がっているのかを大きい紙(A3)にひたすら書いていきました。
横軸を時間(年齢)、縦軸を自分の気持ち、モチベーションの高さとします。
そうすることで、自分のモチベーションの変化が波のように表現されます。
その波が落ち込んだ時、上昇した時に着目すると自分のモチベーションの原因が分かります。
迷ったらまずは手を動かしてみるのが良いです。
社会人と行う自己分析
次に行った自己分析は、「社会人の人と話す」です。
先ほども紹介したように、実際の社会人の方と話すと、社会人から見て「自分がどのように見られているのかを」知れます。
しかし、就活の時期に社会人の知り合いが多い人はなかなかいないかもしれません。
そこで、私はOB訪問を行えるサービスを利用しました。
サービスを利用することで、簡単に複数の社会人と会って話ができます。
自己分析に役立ったサービス
自己分析の際、私が社会人と話すために利用したサービスはこの2つです!
これらのアプリは私が就活時にかなり使ったアプリで、OB訪問を気軽に行えるサービスになります。
OB訪問は就活情報を直接教えてもらえるので、志望業界やその職種に求められる素質などが知れます。
自己分析はもちろん、業界研究などにおいて非常に役立ちます。
マッチャーについてさらに詳しい内容は別の記事で紹介しています!
ぜひ参考にしてみてください。
自己分析は就活において最重要なこと
これまで20年以上自分として過ごしてきたのに、知らない・気づいていないことはたくさんあります。
就職活動は、転職しなければその先40年以上人生が決まる重要な期間です。
自分と向き合うのが面倒だったり、他の人から改めて評価されるのは緊張するかも知れませんが、就活だからと固くならず、楽しんでやってみてください!
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