「院試を受ける予定なんだけど、志望理由って何を書けばいいの?」
と悩んでいませんか?
大学院への願書を出すときには、志望理由も記入しなければなりません。
何を書けば良いのか分からず、ボールペンを持ったところで手が動かず困った記憶があります。
ただ、苦手意識があっても無理もないと思います。
なぜなら、そもそもこれまで志望動理由を文字にした経験が少ないから。
そんな私でも第一志望の大学院に合格できたので、志望理由で意識したポイントや感想についてお伝えします!
文章が苦手な方の参考になれば幸いです。
大学院の志望理由の書き方
院試における志望理由で必要なことは3つです。
- 現在行っている、もしくは行う予定の研究や興味を持っていること
- なぜ、その大学院(研究室)を志望しているのか
- 大学院卒業後の進路はどのように考えているか
現在行っている、もしくは行う予定の研究や興味を持っていること
大学院試においてまず考える必要があるのが、「現在行っている研究や興味を持っていること」です。
現在の研究と関連している研究室を目指す場合は、自身の研究について書けばOKです。
一方そうではなく、全く関連の無い研究室を志望している場合は、その分野について興味を持っていることを書きましょう。
また、よくあるのが「院試の時期まで卒業研究に着手していない場合」です。
その場合は、所属する研究室がどんな研究を行っているのか、また、自分はどの研究をする予定なのかを書きましょう。
これから何をやるのかもわかっていない場合は、指導教員や研究室の先輩にどのような研究をするのか相談をしてみましょう。
なぜ、その大学院(研究室)を志望しているのか
次に必要なことは、「なぜその大学院・研究室を志望しているのか」です。
多くある大学院の中で、なぜこの大学院を選ぶのか。その選択した理由が必要です。
この問いに答えるためには、他の大学院と何が違うのか(差別化)を考えなければいけません。
ただ、その前に大学院試では重要なことがあります。
それは、大学院試は「大学院に入るために受験するというよりも、ひとつの研究室に対して受験する」ことです。
つまり、自分が受ける研究室の差別化ができている部分を述べればOKです。
これは特に外部進学する場合には明確な理由が必要です。
実際に私は実際に以下のような記述をしています。本音は違くても…。
「私が貴大学院貴専攻を志望する理由は、近年、物性物理学の分野で注目を集め、話題となった〇〇についての研究を行いたいと考えているためである。」
大学院卒業後の進路はどのように考えているか
この質問もよくあります。具体的には、修士を卒業後は就職するのか、博士課程に進学するのかです。
この質問には、現在考えていることをそのまま説明すれば大丈夫です。
「大学院を卒業したら就職します」と言っても何も問題ありません。
教授側は、あらかじめその学生の進路を聞いておくことで「修士で完結するテーマの方が良いのかどうか」などを考えています。
私の友人は、「なんとなく博士課程に進むといった方が好印象なのかな」と考えて博士課程に進学予定と書いてしまい、教授から博士課程の勧誘が2年間続いていました…。
私が書いた大学院の志望理由
では、ここで私が実際に書いた大学院の志望理由を紹介します。
ただ、改めて見返してみるとダメ出ししたくなる文章ではありますが…。
質問① 卒業研究の内容又はその計画
現在、卒業研究は本格的に開始していないため、以下は卒業研究の計画である。
〇〇の育成を温度勾配のついた炉を利用した〇〇法で育成し、〇〇と育成資料の結晶性の関係、〇〇による像観察や〇〇および臨界温度Tcの測定を行うことを計画している。
質問② 本大学院を志望する理由を書きなさい
私が貴大学院貴専攻を志望する理由は、近年、物性物理学の分野で注目を集め、話題となった〇〇についての研究を行いたいと考えているためである。
また、特にその〇〇や〇〇に注目して研究をしたいと考えており、私が第1志望とした応用物理学専攻にはその研究内容を熟知されている〇〇教授がいらっしゃる。
また現在の大学と比較して研究装置が多く揃っていて、自分が行いたい研究を最適な環境で行うことが出来ると強く感じたため、応用物理学専攻を強く希望する。
と、書きました。
ただ、志望動機はあくまで院試の参考程度です。志望動機の内容よりも、筆記のテストや面接での受け答えが重要視されていたと感じます。
なので、文章はこんな感じのあっさりしたものでも合格しました。
では、その面接ではどのような内容が聞かれるのでしょうか。
面接の時には聞かれる?どう答えればいい?
大学院入試の面接試験がある場合は、ほとんどが筆記試験を受けた後に行われます。
聞かれることとしては大きく分けて4つあります。
- 現在行っている、もしくは行う予定の研究内容
- 大学院(研究室)志望理由
- 卒業後の進路について
- 本試験の内容を解いてもらう
①〜③は先ほど紹介したものと同じなので、志望理由をしっかり練っていれば面接にも役立ちます。
願書で記入した内容をしっかりと見ずに言えるよう、練習しておきましょう。
問題なのが4つ目の「本試験の内容を実際に解いてもらう」です。多くの大学院入試では試験内容に沿った、専門的な内容を聞かれます。
また、そのほとんどが口頭だけでは説明が難しい内容のため、実際に黒板に書きながら教授に説明します。
筆記試験が終わって一息つきたいところですが、試験が終わったら面接対策として筆記試験の内容を復習し、人に説明できるように理解する必要があります。
筆記試験はその当日に採点されます。
そのため、面接で聞かれる内容は解けなかった問題である可能性が高いです。
しっかり復習をして臨みましょう!
志望理由がない、思いつかない時は研究室訪問しよう
どうしても志望理由が思いつかない方もいるかもしれません。
まだ時間があるのならば実際に大学や、その研究室に訪問をしてみましょう。
学生や研究室の雰囲気、研究活動の内容などを見ることで入学後のイメージが湧き、志望理由が書きやすくなります。
本当に時間がないのであれば、これまでの経験から自分はどんなことに興味があり、どんなことに夢中になれるのかを考えてみてください。
そうすることによって、志望理由が書きやすくなっていきます。
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大学院入試の志望理由は早めに準備をしよう!
今回は、大学院入試における志望理由の書き方などを紹介しました。
志望動機は大切ではありますが、比較的面倒な作業です。
より重要な筆記試験に影響が出ないように早めに考えておきましょう。
大学院入試は計画的に行い、早めの準備が大切です!