「院進を決めているけど、学部生のうちから就活した方が良いの?」
「院進する場合でもインターンに行っていい?」
院進すると決意している方は、いつから就活をすべきか迷いますよね。
私も学部3年生になった時点で、既に院進を決意していたものの、就活をどのくらい意識すべきかわからず困っていました。
結論から申し上げると、院進希望でもインターンに行った方が良いです。
今回は、学部生のうちにインターンに参加するメリットや、実際に院進希望の私が学部3年生で研究開発系のインターンに行った体験談を詳しく紹介します。
院進希望でもインターンに行った方が良い
院進希望でも、学部生のうちにインターンに行くべきです。
大学院に進学して修士(2年)で卒業する場合、入学して間もなく就活を始めなければなりません。
研究活動、教授のお手伝いやアルバイトなど、忙しい生活を送るなかで、就活も同時に進めていくことになります。
そんな院進後に初めてインターンに参加しようとすると、とても苦労することになります。
その理由は、インターンへの参加にはES(エントリーシート)が必要で、さらに企業によってはWEBテスト、面接、グループディスカッションも行われるからです。
良いESを書くためには、たくさん練習する必要があり、面接やグループディスカッションも経験するほど通過しやすくなります。
つまり、学部生のころにインターンの経験がある人と全く就活を行わなかった人では、院進後の就活において大きな差が生じます。
実際行った場合浮いたりしない?
私が参加したのは、食品メーカーの研究開発職のインターンです。
一般的に研究開発系の仕事は修士以上の学歴を求められるので、このインターンの参加者はほぼ大学院1年生でした。
しかし、学部生の私が浮くことは全くありませんでした。
また、全国的に名の知れた大手食品企業のインターンシップだったので、高学歴の大学院生しかいないのではないかと、さらに不安でした。
実際に、周りは高学歴の大学院生ばかりでしたが、皆さん就活においては初心者のようで、私一人が浮くことはなかったです。
むしろ学部生ということを正直に伝えると、「早いうちから就活対策していてすごい」と周りの参加者に褒めてもらえます。
ある意味目立ちはするかもしれませんが、悪い意味で目立つことは無いと思います。
やはり、院進を希望している人の多くは学部生のうちに就活をしていないため、就活においては初心者です。
そのためインターンでは、学部生と院生でレベルの差がつくことはありません。
インターンに行って良かったこと
院生になってからではなく、学部生のうちにインターンに参加するメリットを紹介します。
就活の流れをつかめる
最初のうちは、就活をすると言っても何から始めればよいのか、どのように就職が決まるのか具体的にイメージするのは難しいですよね。
ネットで「就活 始め方」などと調べてみても、
- 自己分析
- 企業研究
- ES対策
- WEBテスト
- 面接対策
- GD対策
などとやることが多すぎて、あまり理解できないと思います。
実際に就活をしてみて感じるのは、経験しないとわからないということです。
インターンシップに参加することで、少なくとも自己分析、企業研究、ES対策は経験できます。
企業によっては、WEBテストや面接まで経験できます。
インターンを通じて就活を少し経験したことで、最初はかなり漠然としか理解していなかった就活の流れを具体的にイメージできるようになりました。
他の学生の就活状況を把握できる
インターンには、他の大学の学生がたくさん集まります。
ここで、他の学生の就活状況を自分の目で確認することができます。
自分と同じ企業に「興味をもっている人=就活におけるライバル」が、どのくらい就活が進んでいるのか知れると刺激をもらえます。
私はインターンで他の大学院生と関わったことで、「学部時代に就活をほとんどしていない大学院生が多い」という大学院生の就活状況を知りました。
だからこそ、学部生のうちにもっと就活に向き合って、周りと差を付けようという刺激を受けました。
就活へのモチベーションが上がる
正直、学部時代に就活をしなかったからといって、就職できないということはありません。
前述の通り、学部時代に就活をしなかった大学院生はたくさんいます。
そのため、大学院に進学するまではなかなか就活へのモチベーションが出ない気持ちも分かります。
しかし、インターンに参加すると、他の学生が真摯に就活に向き合う姿や、社員の方が生き生きと仕事をしている姿を見れるため、一気にモチベーションが出てきます。
「もっと早くから就活していれば良かった」と言っている院生も多かったです。
早めに企業研究ができる
就活において、ESや面接を通過するためにも企業研究は必須です。
学部生のうちから様々な企業の詳細な情報を集めることができれば、本格的に就活を始めたときに有利になります。
多くのインターンシップでは、企業説明に加えて、社員の方と交流する機会を設けてくれます。
実際に働いている人から企業について詳しく聞けるため、企業への理解がかなり深まります。
その企業で働くイメージもより鮮明になります。
企業のホームページには書かれていないことを、具体的に聞けるのは、大きなメリットです。
例えば、
- 基礎研究をする人と応用研究をする人はどのように決められるのか
- どのくらい経験を積めば、希望の仕事に関われるのか
- 商品開発は何人グループで、どのようなグループ構成で行われるのか
など、ネットでは集めきれない情報を得る事が可能です。
就職後、どのくらい自分の理想通りに働けるのか確認することができます。
院進後の就活についてアドバイスがもらえる
大学院進学後の就活について、現役の大学院生や社員の方に質問してアドバイスをもらうことも可能です。
私は学生と社員の方との座談会で、
- いつから就活を意識したか(具体的に何月から何を始めたか質問しました)
- 大学院で研究活動と就活をどのように両立しているか
以上の2つを質問しました。
院進したあとの就活について、リアルな体験談を聞けたため、具体的な就活スケジュールをイメージできました。
インターンが決まるまでの流れ
インターンシップの情報収集
まずはマイナビやリクナビなどの就活アプリ、企業ホームページ、就活イベントなどからインターンシップの情報を収集します。
自分が興味をもっている企業のインターンシップの、
- インターンシップ開催日程
- インターンシップの内容
- 応募条件
- 参加人数
- 選考フロー
を確認します。
研究開発系のインターンシップでも、学部生の参加が認められているものが多い印象です。
ESや面接の内容を確認する
どの企業のインターンシップに参加したいか決めたら、unistyleなどを使ってその企業のインターン選考に必要なESや面接の内容を確認します。
自己PRやガクチカ、インターン応募理由は基本的にどの企業でも聞かれます。
その他に、企業オリジナルの質問があるので、どのような質問に答えるのか確認しておきましょう。
自己分析と企業研究を行う
次は、自己分析と企業研究を行います。
ここでは、ESや面接の質問内容を意識しながら行うことが大切です。
例えば、ESの質問内容に「学生時代に頑張ったことについて教えてください」とあれば、
- 何を頑張ったのか
- どうして頑張ったのか
- どのように頑張ったのか
- 頑張った結果どうなったのか
というように、「自分が頑張ったこと」にフォーカスして自己分析をします。
他にも、「自分の強みをアピールしてください」「自分の趣味について教えてください」など様々な質問内容があります。
いきなり自己分析を始めるよりも、自分が興味のある企業のESの質問内容を見てから、内容に沿って自己分析を行う方が効率が良いです。
また、「どうしてこの企業のインターンに参加しようと思ったのか」という質問があれば、
- 企業理念のどこに共感したのか
- なぜその企業が良いと思ったのか
- その企業が他の企業と比べて何が優れているのか
など、企業についてホームページなどからしっかり情報を得て企業研究をします。
インターンに応募する
自己分析、企業研究が終わったら、実際にESを作成してインターンシップに応募します。
ESは自分で書いて自分で読むだけでは、良いのか悪いのかわからないため、他の誰かにも読んでもらうことをおすすめします。
客観的に見てもらい、何度も添削を行ってから提出しましょう。
大手企業の場合、選考に落ちてしまうことは多々あります。
しかし、ここで落ち込む必要はありません。
「このESでは選考落ちしてしまう」と分かっただけでも十分です。
学部のうちからインターンに応募することで、どんなESだと選考落ちしてしまうのか体験ベースで知ることができます。
学部生でインターンに参加するメリットは大きい
院進希望でも学部時代からインターンに参加するべきです。
就活を本格的に始めるのは院進後でも大丈夫ですが、インターンまでは積極的に参加することをおすすめします。
ぜひ、学部時代から就活の経験を積んで周りと差をつけましょう!