プレゼンって、大学生や社会人になってくると、切っても切り離せないものですよね。
でも、どうすればいいプレゼンが出来るのか分からずに、失敗してしまったりします。
私も、大学院生の頃にめちゃくちゃプレゼンに厳しい教授の研究室に所属していたので、発表のたびにボコボコにされてきました。
ボコボコにされるたびに、「くっそー…絶対見返してやるからな…覚えてろよ…!」って反骨精神剥き出しで、
2年間ずっと「良いプレゼンとは何か」を考え続けて、試行錯誤してきました。
その2年間のおかげで、社会人になった今でも役立つプレゼンの力が備わりました。
最終的には教授から「すごいわかりやすい発表だったよ」って褒めてもらうまでには。
いいプレゼンっていうのはある程度型が決まっています。コツがあるんです。
そこで、この記事では、
大学生〜社会人まで役立つ、いいプレゼンに必要な15のコツとスライドの作り方や構成
について紹介します!
ここに書かれていることを実践して、プレゼンを得意に変えましょう!
いいプレゼンに必要な15個のコツ
いいプレゼンとは、次の2つのいい要素が合わさった時に相手が感じるものです。
- いいスライド
- いいトーク
トークが上手くてもスライドが文字だらけで分かりにくかったなら、いいプレゼンではありません。
スライドが分かりやすくても、話し手が「あー、えー」ばかり言って言葉に詰まっているといいプレゼンではありません。
いいプレゼンとは、いいスライドでいいトークをした時に生まれます。ここでは、「いいスライド」の作り方と「いいトーク」の仕方に分けて紹介します。
「いいスライド」のコツ
① いきなりスライドは作るな
いきなり、スライドを作り始めていませんか?
何も考えないままスライドを作ると、確実にいいプレゼンはできません。
浮き輪ひとつで大海原へ旅立つみたいなもんです。わんぱくすぎて危険ですし、どこへ行ってしまうか分かりません。
いいプレゼンをするには、あらかじめ原稿を書きましょう!
原稿を書くことによって、目指すべき方向性が決まります。
イカダとオールをゲットすることで、あなたの行きたい方向にプレゼンを進めることができるようになります。
スライドを先に作ってしまうと、話があっちこっちに行ってしまって、また作り直すことになりがちです。
② 構成は(結論)→背景→問題→解決案→結果→考察→結論
分かりやすい構成っていうのは大体決まっています。
(結論)→背景→問題→解決案→結果→考察→結論
が一番分かりやすいです。
最初に結論ってどういうこと?ってなりますけど、これは結果が出ている人だけができる技です。
「今回は、〇〇に〇〇することで、〇〇ができたのでその詳細をお話しします」
みたいな感じで最初に結論を持ってくると、相手は
「なるほど、そういう話を今からするのか」
と話の大枠が分かりますし、最初にいい結果を言うことでインパクトが生まれるので、おすすめです。
③ 文字のカラーは基本3色まで
文字の色ってあんまりカラフルに使わない方がいいです。
基本的に、メインカラー、サブカラー1、サブカラー2の3色までにしましょう。
あと、黄色や黄緑など人によっては見辛い色は避けましょう。本当に見えません。
④ 文字のサイズは24px以上、フォントは「メイリオ」「Arial」
小さい部屋での発表ならまぁいいんですけど、ある程度の広さになってくると、一番後ろの人まで見えるような文字の大きさでないといけません。
その時の基準が24pxです。
また、フォントは
日本語なら「メイリオ」
英語なら「Arial」
をおすすめします。見やすいです。
⑤ 図や表は重要なところを強調する
図はスライドを視覚的にわかりやすくするために入れるものです。
そのため、どこを見て欲しいのか分かる図にしましょう。
例えば、棒グラフだと一番注目してほしいところを色を濃くするとかですね!
⑥ 必要な情報だけをシンプルに書く
スライドに台本の代わりのように文字を並べまくるのは、プレゼンではありません。
伝えるべき必要最低限の情報だけを書き、あとは口頭で話しましょう。
シンプルイズベストです!
⑦ 1枚のスライドに1つの結果
1枚のスライドには1つの結果を述べるようにしましょう。
「このスライドはこれを表しています」と一言で言えるように作ることで、分かりやすいスライドになります。
また、人はプレゼンを全て集中して聴いている訳ではありません。
別の考え事をしていたり
あくびをしていたり
グラフに見入っていたり
していて、話を聴いていないところがあります。
そんな人を置いていかないように、どこから見てもまたついていけるプレゼンじゃないといけないんです。
そのためには、「1枚のスライドに1つの結果」というように1枚1枚が完結していることが望ましいです。
⑧ スライドの枚数の目安は「発表時間」×1.5 枚
プレゼンを作る時にスライドの枚数って悩みますよね。
大体の目安は、
スライドの枚数 = 発表時間 × 1.5枚
が見ていて、ちょうどいい枚数です。20分なら30枚って感じですね。
スライドの枚数が少ないと、発表時間より早く終わりがちになりますし、
多いと、目まぐるしくスライドが変わるので、頭が追いつきません。
上手い人だと、枚数はあまり関係ないんですけど、慣れない時はこの枚数を目安にして作りましょう。
⑨ アニメーションなんていらない
アニメーションはあっても分かりにくいだけです。
いりません。
いいトークのコツ
⑩ 台本を作って、なくても話せるくらいに自分の言葉に落とし込む
スライドを作る時には、原稿を書きましたが、
プレゼンで話す時にも、台本を書きましょう。
しかし、台本を作ってそれをそのまま読めばいいという訳ではありません。
台本を作ったら、台本と同じように話す練習をしましょう。
そして、少しづつ台本を見ないようにしていき、最終的には無くても大体同じように話せるまで練習しましょう。
丸暗記とはまた違います。別の表現になったとしても、大筋が変わらず臨機応変に話せるようになることが目標です。
これができるようになると、スライドを見るだけで言葉が浮かぶようになります。
⑪ 中学生でもわかる分かりやすい言葉を使う
大学院や会社などでプレゼンする時には、専門用語が出るので、難しい言葉を選びがちです。
しかしそれは、他の分野の人からすると何を言っているのか分からず、話についていくことができないんです。
実際、プレゼンをする時には、全く知識のない人達の前でしないといけないことも多いです。
知識がない人でも分かるプレゼンこそ、いいプレゼンだと言えます。
そのため、中学生でも分かるような、分かりやすい言葉を使いましょう。
⑫ 質問の予想をしておく
遠足は家に帰るまでが遠足。というように、
プレゼンでも、質疑応答が終わるまでがプレゼンです。
発表がうまくできても、質疑応答がグダグダでは印象が悪くなってしまいます。
そうならないためにも、あらかじめ質問されそうな事を考えておいて、それに対する回答を自分の中で用意しておきましょう。
できるプレゼンターは質疑応答も一流です。返し方が上手いんです。海外の人は主張が強いこともあり、返答が上手いなぁって感じます。
⑬ ポインターの練習もする
忘れがちなのがこれ。
ポインターの使い方ってめちゃくちゃ大事なんですよね。
- グルグル円を描きながら話す
- ブルブル震えて緊張感がすごい
- 一瞬過ぎてどこ指したのかわからない
- こっちに光が飛んでくる
やめてください…。
ポインターは、
まっすぐゆっくりと説明しているところをなぞる
これが一番分かりやすいです。
ポインターをうまく使うコツはいくつかあるので紹介します。
- 脇を締める
- もう片方の手でポインターを持っている腕の肘を支える
この2つのうちのどちらかでOKです。かなり安定します。
慣れてくると、何もしなくても綺麗にできるので練習してみてください!
⑭ ペースは体で覚える
プレゼンが15分と決められていたら、前後10秒以内ぐらいに発表を終わりたいです。
そのペースはどうやって測るのかというと、自分の体で覚えます。
今は、パワーポイントで時間が表示されているので、何分かは分かるんですけど、それに合わせると
遅れていると焦って早口になったり
早すぎると不自然にゆっくりになったり
してしまいがちです。
そうなるくらいなら、大体でいいので体の感覚で覚えましょう。
正確には、
(このぐらいのペースで話して、今このスライドだから、後7分ぐらいだな…)
っていう覚え方です。もちろん、時間はチラ見しますけどね。
感覚である程度わかっていると焦ることがないので、少しだけ言葉を端折ったり、少し付け足したりという余裕ができます。
⑮ プレゼンは結果をいかに面白く伝えるか
最後に、おまけぐらいのコツを。
プレゼンは、いかに聴いている人をワクワクさせるかが重要だと思っています。
プレゼンが上手い人たちはみな、聴いている人をワクワクさせる話し方を心得ています。
自分の研究が面白いか面白くないかを決めるのは、研究の内容というよりも、あなたの解釈や言葉による部分が大きいです。
なので、面白く伝えてください。
これは、別におちゃらけたとか突拍子もないとかではなく、
「興味深い」
という面白さです。これをもっと進めてみたいな、先が見たいな、と思ってもらうにはどうすればいいかを常に頭に入れて、プレゼンを作るとすごくいいプレゼンになります。
プレゼンは準備が命
最後に15のコツのおさらいです!
プレゼンにおける15のコツ
- いきなりスライドは作らず、原稿を作る
- 構成は(結論)→背景→問題→解決案→結果→考察→結論
- 文字の色は基本3色まで
- 文字サイズは24px以上、フォントは「メイリオ」「Arial」
- 図や表は重要なところを強調する
- 必要な情報だけをシンプルに書く
- 1枚のスライドに1つの結果
- スライド枚数は「発表時間」×1.5枚
- アニメーションはいらない
- 台本を作って、いらなくなるまで練習
- 中学生でも分かる言葉で話す
- 質問の予想をしておく
- ポインターの練習をする
- ペースは体で覚える
- 面白く伝える
これらを全てこなそうとすると、
膨大な時間がかかります。
プレゼンはどれだけ事前に準備ができるかが、その明暗をわけます。
プレゼンに慣れている人はどんどん効率よくなって、準備時間も短くで済むと思いますが、最初は前もって準備を進めることをおすすめします。
参考になれば幸いです!