公務員試験の受験を考えている大学生にとって、予備校に通うべきかどうかは一度は迷うところです。
実際に私も公務員試験を受験するにあたって、公務員試験対策予備校に通っていました。
しかし、予備校に入っても必ず合格できるとは限らないため、自分が予備校に入るべきなのかを慎重に検討した方が良いです。
本記事は、予備校を使用して公務員試験を受験した私が、公務員予備校について紹介します。
あなたの予備校選びのお役に立てれば嬉しいです!
公務員を目指す大学生は予備校に入るべきか
公務員試験では筆記試験と面接試験が実施され、どちらも予備校で対策ができます。
筆記試験はなんとか独学でもできますが、面接は予備校がものすごく役立ちます。
面接が不安な方は、予備校を利用すると自信がつくと思います!
それでは、それぞれの試験内容と予備校で学べることを紹介していきます。
筆記試験
筆記試験では、
- 教養知識(現代文や英文、政治経済、数的処理といった基本的な知識)
- 専門知識(試験区分によって専門問題は異なります)
- 小論文問題(試験によって内容は異なります)
*試験の詳細は、人事院のサイトを活用して情報収集してくださいね!
ボーダーは5割程度だけど、高得点を狙いにいかないと合格は難しい
筆記試験での科目の配分は試験区分によって異なります。
平均的なボーダーは5割程度ですが、筆記試験の割合が高ければ高いほど面接試験で有利になります。
そのため、教養と専門のレベルを同じくらいまでに引き上げ、高得点を狙わないと合格は厳しいです。
予備校に入るかどうかは、教養と専門をどの程度できるかで判断すると良いです。
予備校に入る判断基準
- 大学受験の際に国公立を目指して5科目頑張った!
- 私立文系で3科目しか勉強してこなかった
①の方であれば、教養問題は割と簡単に解けると思います(教養問題のレベルは共通テスト程度と言われているので)。
②の方は、理系科目や政治経済といった社会科学(かなり範囲が広いです)を必死に詰め込まなければなりません。
大学受験の際に、どれだけの科目を勉強して4年間経ってもきちんと覚えているかによって、教養問題の力の入れ具合が変わってきます。
①の方は、教養問題の心配がなければ独学でもよいと思います。
予備校での勉強時間の大半は、教養対策のためです。
ただ、
「独学で専門問題を覚えるのはキツい」
「やっぱり教養問題も抜けているところがあるから補っておきたい」
という方は、予備校に入って教養問題は確認程度にしておいて、専門問題をメインで勉強するという選択もアリだと思います。
②の方は、大学受験で勉強した3科目の知識で勝負するのは厳しいと思います。
予備校で時間をしっかりかけて、教養問題と専門問題を勉強する方が良いでしょう。
面接対策
面接については、予備校を利用した方が圧倒的に有利です。
予備校の面接対策は、受験生が本番で体験した質問を集めて面接を行ってるので、本当にリアルです。
公務員として働いた先生が面接官となって練習するので、面接はぜひ予備校で対策するべきだと思います。
公務員試験対策予備校には、いつから入るべきか
公務員を目指す方の中には、大学入学時には「公務員になりたい!」と思っている方もいると思います。
私も、大学2年の後半には「今から予備校に入って勉強し続けるんだ!」と思い、予備校の説明会に参加していました。
しかし、私が話を聞いた予備校では、大学3年生から勉強を開始するカリキュラムになっていたため、2年生からでは受けれませんでした。
ほとんどの予備校では大学3年生から対策を始めるカリキュラムになっているので、予備校を活用したい方は大学3年生から利用しましょう。
ただ、私は圧倒的に数学が苦手で教養科目の「数的推理」に不安を抱えていたので、予備校に入るまで参考書を買って少しずつ勉強を始めていました。
私のように特定の科目に不安を抱えている方は、参考書を購入して独学で予備校の授業のレベルまでもっていっても良いのではないかと思います!
予備校のカリキュラム、授業内容などについて
カリキュラム
公務員試験対策の予備校は、本当に様々なカリキュラムが準備されています。
自分がどのような職種と併願したいか、どの職種に力を入れて受験勉強をしたいかにより、選ぶコースが変わります。
参考に、私が通っていたLECのカリキュラム一覧です。
ほとんどの受験生は併願で合格を目指すので、予備校に入る前までに併願する職種は決めておくと、自分に合った予備校のカリキュラムを選べます。
本当に多くのコースが用意されていているため、自分に合ったコースが一つはあります。
予備校選びは慎重に、そしてきちんと現地に行って話を聞いた方が良いと私は思います!
授業内容
予備校では、教養から専門まで膨大な量の授業があります。
ほとんどの試験科目をカバーしているので、ある意味予備校に入っていると気持ち的には安心です!
また、予備校によっては「通塾」か「オンライン」を選べたりします。
「予備校までに距離が遠い」「通塾している時間がもったいない」という方はオンライン授業の方が良いでしょう!
「予備校の雰囲気で勉強のモチベーションを高めたい」「先生にすぐ分からないところを直接聞きたい」という方は通塾の方が良いと思います。
予備校に入るメリット・デメリット
実際に1年半通っていた私が予備校に入って感じた、メリットとデメリットを紹介します!
メリット
① 合格に必要な勉強法を確実に把握できる
公務員試験の情報は、一般企業の就活と異なり情報量が圧倒的に少ないです。
その中で、一人で頑張っていくのはかなり精神的にもつらいです。
しかし、予備校に入っているとスタッフさんや先生に頼ることもできますし、勉強で行き詰った時は元公務員の先生に相談できたりします(予備校によりますが)。
そのため、予備校の最大のメリットは「頼れる人が多くおり、先生も元公務員なので信頼できる」という点だと私は思います!
② 試験において重要な面接情報をゲットできる
公務員試験では、面接を重視する職種も多いです。
ただ、公務員試験の情報がかなり少ないため、事前情報がないまま面接に挑んで撃沈するパターンも多いです…。
予備校で事前に面接のマナーや、質疑応答の流れを学ぶことで、本番でも自信をもって自分の力を発揮できます!
実際に私も面接前に2回くらい活用し、質の高いフィードバックをいただけたことで自信に繋がりました。
③ 「お金を払っているからには受からないと!」となり、モチベーションが上がる
予備校に入るにはコースにもよりますが、数万円〜50万円以上の費用が掛かります。
バイトでお金を貯めて予備校に入る方は特に、「お金を予備校に入ったからには合格して公務員にならないと!」という気持ちが強くなると思います。
試験のためにお金が掛かることで、勉強のモチベーションが続きます!
デメリット
① お金を払っているので落ちたらどうしようとプレッシャーになってしまう
先ほどとは反対に、モチベーションではなく「プレッシャー」になるケースもあります。
特に、試験が近づけば近づくほど、
「落ちたらどうしよう」
「今まで予備校に払ったお金がもったいないことになってしまう」
と自分を追い詰めてしまうことも。
家族に予備校代を払っていてもらっていた私は、この思考に至ってしまい、予備校がプレッシャーになっていました。
ただ、私は、
「合格でも不合格でも社会に出て働き始めたら家族にお金を返そう!」
という気持ちに切り替えることができたので、しっかり自分の中で気持ちの整理をすることが受験勉強では大事なことかなと思います。
② 費用が意外とかかる
公務員の予備校の費用はコースによって本当に様々ですが、完璧に網羅しているコースに入ろうとすると約50~60万円ほどかかります。
ただ、1講座単位で受講できる予備校もありますので、実力次第で少ない講座数でも合格される方もいます!
自分の環境や予算とも相談して、ぜひ見学に行って話を聞いてみてくださいね!
③ 予備校に入っていても、友人ができにくい
これは、通塾かオンラインかにもよります。
私の場合はコロナ禍ということもあり、初めは通塾だったのですが自動的にオンラインの方が多くなってしまい、予備校の先生やスタッフさん、学生さんとの関わりが少なくなって孤独な戦いでした。
同じ志望職種を目指す友人を作りたい方は、通塾スタイルの予備校を選択しましょう!
予備校には一人一人に合ったカリキュラムがある
本記事では、あまり知られていない「公務員試験対策予備校」について書いてみました。
本当に志望職種によってカリキュラムが全然違うので、気になる予備校があればできるだけ直接話を聞きに行きましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!