就職活動

法務技官(心理)になるには?大学の選び方や試験内容など心理学専攻の現役生が解説!

将来は法務技官(矯正心理専門職)として活躍したい!と考えて、大学を探している方もいると思います!

そこで今回は、今まさに法務技官を目指している私が、

「法務技官(心理)になるにはどうしたら良いか」

について、分かりやすく紹介していきます。


この記事を通して、あなたの将来を考えるお手伝いができたら、とても嬉しいです。


そもそも法務技官(心理)とはどんな仕事?

法務技官とは法務省の専門職員が行うお仕事の1つです。

法務省専門職員には、「法務技官(心理)」「保護観察官」「法務教官」といった職種があり、少年院や少年鑑別所で更正に関わるお仕事を行っています。


法務技官(心理)<矯正心理専門職>とは

法務技官とは矯正心理専門職とも言われ、少年鑑別所や少年院、刑事施設で少年に対して心理面接や心理検査等を行い、知能や性格の特徴や非行に至った原因、今後の処遇の指針を明らかにする仕事です。

処遇が決まった後の、少年院に送致された少年や保護観察処分になった少年にも、法務技官は心理的な視点から更正を図ります。


また、他の法務省専門職である保護監察官と法務教官は、次のような業務を行なっています。


保護観察官

保護観察官は、家庭裁判所によって「保護観察処分」とされた少年が、社会や家庭に戻って通常の生活を送りながら、社会復帰のために心理学や教育学、社会学等の視点から指導や監督をしています。


法務教官

  • 少年院での勤務の場合

少年が更生するための生活指導や基礎学力を身に付ける教科指導、職業訓練などの矯正教育を行い、関係機関との連携や出院後の生活環境の調整、修学に向けた支援、就学支援といった社会復帰に向けての指導も行っています。

  • 少年鑑別所での勤務の場合

面接や行動観察を実施することで少年の心情を図り、法務技官(心理)と連携し、少年の特性や今後を探り、家庭裁判所の審判や少年院や保護観察所での指導で参考になる資料の作成をしています。

また、法務教官という名前からあるように”教官“なので、少年の学習支援や一般的な教養や生活習慣の改善も一時的に行っています。


法務技官と法務教官、保護観察官の違い

法務省専門職員である法務技官、法務教官、保護観察官は、名前が似ていたりしますが、それぞれ異なる職務を担っています。

それぞれの違いについて、簡単に紹介すると、

  • 法務技官:入所者の非行や犯罪の原因を調査分析したり、処遇指針の決定に関わる。
  • 法務教官:少年たちに生活指導や学習指導などの矯正教育を行う。また、法務技官と少年の抱える問題を科学的に調査する。
  • 保護観察官:地方更生保護委員会や保護観察所に勤務し、犯罪や非行をした少年に対して調査や面接などを行い、社会の中で更生に必要な支援業務を行う。

主に、非行や犯罪の原因を調査分析するのが法務技官(矯正心理専門職)の役割です。

法務教官と保護観察官は、少年院・少年鑑別所もしくは社会に戻ってきた少年に対して、矯正指導・監督を行うのが役割です。


そのため、「地域全体で少年を見守りたい」「社会に戻ってきて困難を抱えている少年の支援をしたい」と考えている方は、保護観察官も視野に入れると良いでしょう!


法務技官(心理)になるためにはどのような大学を出ればいいのか

 法務技官への道は、心理系の学部学科に進学することで拓けます。

法務技官(心理)は非行に走ってしまった少年の特性や心理状態を把握しなければならないため、心理の専門性が非常に高く、心理検査や面接の技術力も求められます。

大学では犯罪心理学や発達心理学を専門とするゼミに所属すると、情報を得やすくなります。


そして、大学在学中に参加しておくと良いインターンシップがあります!


法務技官を目指すなら「法務省人間科学系インターンシップ」に参加しましょう

法務省人間科学系インターンシップでは、人間科学(心理、教育、福祉、社会)を専攻している大学生や大学院生を対象に、少年院や少年鑑別所での仕事を学べます。

春季と夏季でそれぞれ3日間ずつ行われています。

私も大学1年次と2年次に参加しました!


このインターンシップでは、普段は見学が難しい少年院や少年鑑別所を見学でき、どのような流れで法務技官や法務教官が少年の更生に携わっているのかを学べます。

私はこのイベントの参加を通して、「自分がどの様な職に就きたいのか」や「少年非行に関する実情」を知り、心理学や教育学、社会学、福祉学をより積極的に学びたいと思うようになりました。


法務技官(心理)の試験内容

法務技官(心理)の試験では、1次試験と2次試験の対策が必要となります。


1次試験

<基礎能力試験>

公務員としての基礎的な教養が問われる問題です。

【知能分野】

  • 文章理解(現代文や英文)
  • 判断推理(図形や空間把握など)
  • 数的推理(速さ、濃度、文章題など)
  • 資料解釈(グラフや表を見て読み解く問題)

【知識分野】

  • 自然科学(生物や地学など)
  • 人文科学(日本史、世界史、地理、思想など)
  • 社会科学(政経に似ている)


<専門試験多肢>

法務省専門職員(人間科学)として必要な知識を問われる問題です。

【必須問題】

  • 心理学に関する領域

【選択問題】

  • 心理学(10題)
  • 教育学(10題)
  • 福祉及び社会学(10題)

上記から20題選択して回答

ここで自分の得意な科目を絞ると効率良く得点が取れます!!


<専門試験記述>

  法務省専門職員(人間科学)として必要な専門知識を記述問題で問われます。

  大体、心理学に関する領域が1題出題されます。


2次試験

<人物試験>

人柄や対人能力などについての個別面接が行われます。


女性の法務技官(心理)の志望者数は年々増加しており、2021年度では、受験者数が176名に対し、合格者数が42名と難易度が高い試験となっています。

ちなみに、男性は受験者数83名に対し、合格者は38名でした。

1次試験の教養科目と専門多肢・専門記述で高得点を狙うには膨大な勉強量が必要となります


法務技官(心理)の試験対策は公務員予備校「LEC」でできる

私は教養試験(特に数学系)が苦手だったということと、専門知識をより深めたいと思い、公務員予備校を活用しました。

公務員の心理職を目指す予備校は、数少なく選択肢がほとんどありません。

その中でも積極的に心理職を目指す学生のサポートを行っている「LECに私は通い、映像授業と問題演習を行っていました。


映像授業の内容

映像授業では、以下の講座を受講できます!おためし無料講座もあるので、受講を考えている方は一度試聴してみてください。


教養科目

  1. 数的推理(範囲が広く苦手科目だった)
  2. 判断推理(数学の中では割と得意だった)
  3. 文章理解(現代文と英文で得点を稼ぎたかった)
  4. 社会科学(政経を大学受験で選択していなかったためかなり苦戦をした)


専門科目

  1. 心理学概論(範囲が膨大であり、概論といっても深い知識が必要だった)
  2. 臨床心理学概論(範囲が広いが、好きな分野だったので得点源にした)
  3. 教育学(範囲が膨大であり、大学の講義で教育学を専攻していなかった)


法務技官(心理)を目指す上で役立つ参考書

法務技官(心理)を受験した時に、実際に私が勉強していた参考書を紹介します!

これらの本を勉強していれば間違いありません。

表紙が似ていて間違えやすいので、注意してくださいね。各分野に分けて紹介しましたので、必要な参考書を選びましょう!


教養科目

  • 数的推理
  • 判断推理
  • 文章理解
  • 社会科学


専門科目

専門科目の参考書はLECの公務員対策講座を受講していないと手に入りません。

そのため、気になる方は公式サイトで講座内容をチェックしてみましょう。


ちなみに、以下の参考書で勉強をしました。

  • 心理学概論

LEC東京リーガルマインド 心理系科目対策講座 講義編 心理学概論

  • 臨床心理学概論

LEC東京リーガルマインド 心理系科目対策講座 講義編 臨床心理学

  • 教育学

LEC東京リーガルマインド Kマスター 教育学


法務技官(心理)を受験するまでの私の対策

私は法務技官(心理)の試験に向けて、大学3年次の夏頃から勉強を始めていました。

その時は教養科目と専門科目を7:3の割合で勉強していました。

この頃はまだ余裕があり、遊びとバイトに勤しんでいたので、勉強時間は1日2時間ほどでした。

今思えば、この時期に苦手科目の演習量を多くして、インプットよりもアウトプット重視で勉強していればよかったと後悔しています。


大学3年の冬頃からは、教養科目と専門科目の割合を6:4とし、試験直前の4年の春からは3:7で専門科目の心理と教育学を詰めていました。

この時期はさすがにバイトに入る日数を減らし、出来る限り勉強に集中しました。

私の場合、家だと「リラックスする場所だ〜」と怠けてしまうので、近所のカフェや大学、地域の公民館の自習室に篭って勉強してました。


実際に受験して感じたこと

やはり、法務省専門職員は「国家公務員」という位置づけのため、地方上級心理職の試験を受けた際とは異なる緊張感がありました。

地方上級心理職は学部生が多数でしたが、法務技官(心理)は高度な心理検査やカウンセリングの技術が求められるためか、大学院生の受験生が多いように思えました。

問題は模試やテキストで勉強していたよりは簡単だったため、「高得点でないと受からない」と感じました。

受験者数が多い上、受験生は大学院生が多いため、「苦手な領域、分野だから捨てる」という作戦はリスクになります。

「問題演習中に出てきた知識はすべて覚える!!」

その姿勢が合格への近道だと思いました!


インターンシップに参加したり、勉強して法務技官が自分に合っている職業か確かめよう

4年生で受けた結果は、残念なものになってしまいましたが、4月から大学院生として再度勉強し直します。

心理系公務員は非常に人気です。

その理由は、給与が安定している点よりも、

  • 社会貢献を最前線で行える
  • 心理検査やカウンセリング、行動観察を通した人の心の理解

といった、魅力的な面が多々ある職業だからだと思います。

「自分にとって法務技官が向いているか」を様々な視点から考え、インターンシップや見学に参加してみて、自分と向き合ってみてください!

最後まで、見てくださりありがとうございました!

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そら

心理系の大学院に進学予定のソラです!キャンプに行ったり、一人でドライブに行ったりすることが大好きです!気軽に読んでいただける記事を書けるように頑張ります!

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