皆さんは、人生で何度将来の夢が変わりましたか?
私は、歳を重ねるごとに興味のある分野が異なり、将来の夢が変わっていました。
しかし、そんな何度も変わっていた将来の夢にも、1つの共通点がありました。
それは「公務員である」ことです。
私は、幼いころから「誰かのために何かをしたい」という気持ちを持っていて、自然と将来の夢はすべて公務員になっていました。
皆さんも、自分が「なりたい!」「やりたい!!」と思ったものには、何か共通点があるのかもしれません。
ぜひ本能のままに、自分が「やりたいこと」「なりたいもの」を突き詰めて、夢に向かっていきましょう !
今回はそんな公務員を目指す私が、大学院進学を選んだ経緯についてお話しします。
すでに奉仕精神があった幼少期~中学時代
私は幼少期から「誰かのために何かしたい」という奉仕の精神がある子供で、自然と公務員を目指していました。
自然豊かな熊本県で生まれ育ったので、小学生の時には「自然と一緒に生きていきたい」という気持ちが芽生え、環境省の「自然保護官」になりたいという夢を持ちました。
【自然保護官】
国立公園の保護管理、公園づくり、施設の整備と運営、自然再生の推進、美化清掃事業といった自然の保全を目指す仕事です!
しかし、中学生になって理科や数学の理系科目がどうしても苦手になり、自然は大好きでしたが、自然保護官になるのは難しいのではないかと考えてしまいました。
そんな時、同時期にはまっていた刑事ドラマを見て警察官に憧れを抱くようになりました。
市民を悪から守る警察官はヒーローのような存在で、すぐに憧れを抱くミーハーだった私は警察官になろうと決めました。
警察官への夢が広がった高校時代
高校生になっても警察官への夢は続いていて、基礎体力を身に付けるために中学・高校と陸上部に入りました。
大会に出場した時にも、たまたま会場で警視庁が高卒向けの採用案内を配っているところを目撃し、自ら案内を受け取りに行くほど警察官になりたい気持ちが強かったです。
女性警察官として、性犯罪や痴漢といった女性が被害に遭いやすい犯罪から守りたいと思うようになりました。
そして、高校3年生になり、大学進学か高卒で警察官採用試験を受けるかという選択を迫られました。
私はここで大学進学を選択しました。
「えっ、なんで!!?」と思いますよね笑
警察官を目指す前に、勉強したいことができたんです。
そのきっかけは、村上春樹さんの「約束された場所で」というオウム真理教の元信者にインタビューしたドキュメンタリー本を読んだことでした。
元信者の方の話にものすごい衝撃を受け、「どうしてそういう心理に至ったのか」ということに興味を持ち、大学で犯罪心理学や社会学を学びたいと思いました。
その結果、今の大学の心理学部に進学が決まりました。
人生の転換期となった大学時代
法務省人間科学系インターンシップへの参加
犯罪者心理が知りたくて、心理学部に入ったものの「将来どのような職業につけばよいのだろうか」と悩んでいた大学1年生の5月に、大学からある連絡が入りました。
それは、法務省人間科学系インターンシップの連絡でした。
【法務省人間科学系インターンシップ】
法務省主催の心理、教育、福祉、社会学等を専攻する大学生・大学院生を対象とする少年院・少年鑑別所での見学実習です。
実施時期は、大学の夏休みと春休みにあたる時期なので、参加しやすい日程になっています。
私の大学では応募者いなかったので、志望理由書の書き方から、そもそもどんなことを学べるのかも分からず、本当に未知の世界でした。
なんとか無事に志望理由書が通り、1人で実習先に向かうと去年まで高校生だった私が社会人になったかのような気分になりました。
それと同時に、「この実習でしっかり学べることは全部吸収しよう」と気持ちも引き締まりました。
実習期間は3日間と短かったですが、発達心理学と犯罪心理学を専攻していた私には、とても充実したインターンシップになりました。
実際に法務技官、法務教官の方々のお話を聞き、非行や再犯少年について質問し、「これから社会がどのようにサポートしていくべきか」と考えた経験は、私の人生に大きな影響を与えるものでした。
そしてインターンシップ参加後は、非行少年や少年鑑別所についてより深く知りたいと感じ、様々な本を読み、発達心理学が専門のゼミを専攻しました。
そのような2年間を過ごした結果、私は法務技官に就きたいという気持ちが芽生えました。
【法務技官】
少年に対して、面接や心理検査を行い、知能や特性、犯罪に至った原因を分析する仕事です。少年院や少年鑑別所以外の掲示施設での勤務になります。
公務員試験
法務技官になるためには、公務員試験を受けなければなりません。
法務技官は学部卒でも就けますが、法務技官は心理学の専門的な知識や技術を活かし、科学的根拠に基づいた判断力が必要です。
そのため、大学院へ進学して実習や心理面接、心理検査の経験を得たほうが、法務技官として成長できるのではないかと考えました。
しかし、いずれは経験する公務員試験。
今のうちから公務員試験とはどんなものかを分かっておきたい!と思った私は大学4年次に、地方公務員の心理職と法務省矯正心理専門職(法務技官)を受験しました。
公務員試験が5月~7月まであったので、その期間は全力で公務員試験勉強を行いました。
そして、すべての試験結果が分かったのが8月でした。
周りは内定を持っていて遊んでいる時期に、私は何も獲得できないまま夏が終わってしまい、焦りと不安を感じる日々を送っていました。
結果は、残念ながら不合格でした。
もちろん、法務技官になるには大学院卒業レベルが必要だとはわかっていましたが、出題内容や面接で求められるレベルの高さに圧倒されました。
いかに経験と知識と技術を身に付けなければならないかを実感し、大学院を目指すことになりました。
大学4年生の現在
無事、大学院試験を合格した私は、現在小学校での児童支援のボランティアを行っています。
時間があるうちに出来ることをやろうと思い、予定を詰め込んでしまっていますが、少しずつ自分のペースにしていきたいと思っています。
大学院試験は、臨床心理士・公認心理師育成の第一歩なので、「これで終わった!遊べる!!」とは考えることはできません。
大学卒業して大学院に入るまで、学部の学習内容を自分なりに復習しています。
大学院の授業についていけるように、そして心理職として適切な対応ができるように今から努力をしていこうと思っています。
「誰かのために働きたい」が大学院へとつながった
自然保護官、警察官、法務技官…
私がなりたいと思った職業は幼少期から一貫して、”公務員”でした。
私は幼少期から、「誰かのために何かをしたい」という気持ちがあり、その夢の最前線で働ける未来を作り上げた自分には、本当に褒めてあげたいと心の底から思っています。
ぜひ、みなさんも自分が「やりたい」「なりたい」という気持ちには、正直になって、その気持ちを大切にし続けてください!
きっとその気持ちが将来の道しるべになってくれます。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
次回もよろしくお願いします!