「修士での就活は学会発表経験が大切?」
「学会発表経験がないとESが通らない?」
など、修士で就活を行う方は、学会発表経験がないと不安に思ってしまいますよね。
でも、安心してください。
学会経験の有無はそこまで大事ではありません。
今回は現役大学院生で就活を終えた私が、
- 就活において学会発表経験はどんな時に有利に働くのか
- 学会発表経験がない場合はどうすればいいのか
について紹介します。
私は就活を行なった時点で1回だけ学会発表の経験があり、ESの記入欄にも学会発表経験は記入していました。
ただ、同じ研究室には学会発表をしたことがない同期もいたので、学会発表経験が就活に影響するのかをお伝えします!
学会発表の経験がないと就活が不利になる?
学会発表経験がないと就活は不利になるのでしょうか?
結論から言えば、学会発表経験の有無は就活に直接的に影響は無いです!
理系職であっても、面接官や人事の方が自分と近しい研究をしているとは限りませんし、新卒の皆さんを即戦力で使いたいと企業側は思っていません。
そのため、企業は学会発表経験などの研究成果を重要視した採用活動はほとんどしていないです。
学会発表をしたことがなくて焦っていた就活生の方は少し安心してください。
下で紹介している「学会発表経験がない人はどうすればいいか」を読んで実践することで就活が上手くいくようになります!
ただ、直接的でなくとも学会発表による経験が就活に有利に働く場合もあります。
学会発表の経験が有利に働く場合
学会発表の経験が就活に有利に働く点は、大きく分けて4つあります。
- 学会発表経験は勉学で頑張ったことの証明になる
- 研究内容を説明しやすくなる
- 学会発表数が多いと研究力があることをアピールできる(研究職向け)
- プレゼン能力など面接対策になる
学会経験がある人、これから出る予定の人はこれらを意識して就活することで有利に働くかもしれません。
ではひとつずつ詳しく紹介していきます。
学会発表経験は勉学で頑張ったことの証明になる
就活で必ずと言っていいほど聞かれる質問の第1位は、
「学生時代に頑張ったことを教えてください」
です。
いわゆる、「ガクチカ」です。
その中でも、「課外活動ではなくて、勉学で頑張ったことは何ですか?」
と、聞かれることがあります。
このような質問のときに、「毎日コツコツと予習、復習をしていました」
などを答えた場合、それを示す証拠がなく、説得力がない回答となってしまいます。
しかし、学会発表の経験があるとそれを実績として面接官に示せます。
すると説得力が増し、面接官に「学会発表できるほど頑張ったのか」と伝わりやすくなります。
企業側としては具体的な成果を示してもらいたいのです。
抽象的な答えをしてしまうと、「本当にやっていたのかな?」と疑問に思われてしまう場合もあります。
研究内容を説明しやすくなる
先ほどは「ガクチカ」の話をしましたが、理系就活で聞かれる質問の第2位は、
「あなたの研究内容を教えてください」
です。
この質問、企業側はどのような意図で聞いているのかというと、
「人に対して分かりやすく説明する能力」
を見るためです。
勘違いしてはいけないのは、この質問は「どれくらい難しくて大きな研究をしているか」を知りたいのでは無いのです。
面接官や人事の方が違う分野の方だとしても、自分の研究を分かりやすく簡潔に説明しなければなりません。
学会発表でも自分の研究を簡潔に、限られた時間で説明する力が求められます。
就活で役立つ説明力を、学会発表を通して身に付けられるので間接的に有利になります。
学会発表数が多いと研究力があることをアピールできる(研究職向け)
学会発表経験の多さは研究力の証明になります。
研究職を目指す方は、他の職種と違って研究力をアピールする必要があります。
自分の研究分野と企業の事業内容が近いと、面接官も同じ学会に出ている場合があるため、学会発表経験自体が自分のアピールポイントになります。
そのため、研究職に就きたい方は積極的に学会を目指すことをおすすめします。
プレゼン能力など面接対策になる
就活では必ず面接がありますよね。
面接に合格するには、人と向き合って自分をアピールする必要があります。
これは学会発表と似ています。
学会では自分の研究のすごさを、就活では自分の長所などを相手に紹介します。
そのため、学会発表に出ることが面接のトレーニングに繋がるんです。
時には、面接の場でパワーポイント等を用いてプレゼンする場合もあり、学会の経験は面接におけるプレゼンのトレーニングにもなります。
学会発表が無い場合、どんな対策をすればいいか
学会発表経験がない場合、経験者と比べて「研究に対する理解」や「プレゼン力」が劣っている可能性があります。
選考における有利不利はないので、プレゼン力で経験者に負けないように、入念な準備を行いましょう。
- 自己分析などの準備を怠らない
- 自己PRや研究紹介などを自分の研究を知らない人に聞いてもらう
自己分析などの準備を怠らない
学会に出ていない分、自己分析は必ずしっかり行いましょう。
具体的には、
- 勉学で学生時代に頑張ったこと
- 自分の研究内容
を正確に伝えられるように準備する必要があります。
また、修士で学ぶことは、研究分野の専門知識のみではありません。
問題解決力や論理的思考力、主体性など数多くあります。
これらの強みも自己PRに織り交ぜながら、説明できる準備をしておきましょう。
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自己PRや研究紹介などを自分の研究を知らない人に聞いてもらう
学会発表経験がなく、研究内容などを人に伝える機会が少なかった方は、面接練習をしっかりと行いましょう。
可能であれば、自分の研究分野を知らない友人や家族に手伝ってもらい、わかりやすい説明ができるまで練習をしましょう。
面接対策ができれば、学会発表経験の有無で就活が不利になることはほとんどありません!
私の何人かの同期は、学会発表経験がなく就活をしていましたが、しっかりと対策を行ったことで全員、第一志望から内定を貰えていました。
伝える練習をバッチリ行えば、学会経験の有無は関係なくなる
私は、学会発表経験をして就活を行いました。
有利に働いたなと思う点は、「相手に伝える練習を行えたこと」です。
逆に言えば、学会発表経験がなくてもしっかりと伝える対策をすれば、就活は成功します。
学会発表経験がない方は、面接練習ができる就活サービスや大学のキャリアセンターを利用するなどして、受け答えの技術を磨きましょう!