研究室訪問のメールって、一語一語に気を使いますよね…。
私も当時送る時には、「本当に大丈夫かな…失礼じゃないかな…?」って不安になりながら送ったことを覚えています。
結論から言うと、
貴研究室という表現で全然OKです。
私が送った全てのメールで貴研究室と書きましたが、特に指摘されるようなことはありませんでした。
今回は、メールや話す時に使う「研究室」についてお伝えしたいと思います!
研究室訪問の時に送ったメールは全て「貴研究室」と書いた
研究室に「貴」とかつけるの??
って思う方もいるかもしれませんが、「貴研究室」で問題ありません。
小学館が提供する「大辞泉 デジタル版」では、以下のように書かれています。
き【貴】
1 人や人の集団を表す言葉に付いて、身分・位・家柄などが高いことを表す。「貴公子」「貴夫人」「貴族」
2 相手または相手に属する物を表す語に付いて、敬意をもって「あなたの」の意を表す。「貴国」「貴社」「貴研究所」
3[接尾]人を表す語に付いて、年長者などに対する敬愛・親愛の気持ちを表す。「姉貴」「伯父貴」
例として、研究所が挙げられているくらいですから、研究室でも正しい使用例でしょう!
私が教授にメールを送っていた時にも、貴研究室と書いていましたが、それについて何か注意を受けるようなことはありませんでした。
なので、安心してください。
他で「貴研究室」と使っている公式団体
やっぱり、「他にも使っている例がないと心配だ」という気持ちもとても分かります。
そんな訳で、きちんとした団体で「貴研究室」と記載している所を探してみました。
特許庁
いや、もうここ使ってたら大丈夫やろ!という所が見つかりました笑
特許庁における「研究者アンケート調査」にて、「貴研究室」という表現が使われています。
日本の行政機関が使っている表現なら、心配しなくて大丈夫ですね。
理化学研究所
日本唯一の自然科学分野における総合研究所である、理化学研究所でも使用されていました。
研究機関の最高峰で使った表現を誰が指摘するのでしょうか。
日本語学者の方ならともかく、研究室の一先生で言われる方はいないと思います。
公益社団法人 日本化学会
こちらは日本における最大の化学学術系組織で、世界でもアメリカに次ぐ2番目の規模の団体です。
日本化学会年会などの学会や、「Chem. Lett.」「BCSJ」など化学系の方ならご存知の学術誌も刊行しています。
日本化学会が行ったアンケートにて、「貴研究室」という表現が使われています。
色々な場所で使われている言葉ですので、使用して「全く問題ない表現」と言えるでしょう。
話す時も御研究室で良いと思うけど、「先生の研究室」「こちらの研究室」の方が言いやすい
メールの時は「貴研究室」で大丈夫ですが、話す時はどう言えばいいのでしょうか。
普通はメールなどの文章なら「貴」、話す時は「御」をつけると言うのが常識です。
でも、ちょっと「御研究室」って言いづらくないですか?
私はもっぱら「御研究室」ではなく、「先生の研究室」や「こちらの研究室」という言葉を使って話していました。
御研究室はあまりにかしこまり過ぎて、親しく話したい時に使いにくかったんです。
その点、上記の表現はとても使いやすかったです。
「先生の研究室では、今はどんなテーマを中心に行なっているんですか?」
「こちらの研究室には、どのような設備がありますか?」
など、頭で考えなくても自然にするっと出せて、かつ失礼のない表現で便利に使えました。
丁寧すぎる表現が苦手な方は、ぜひ使ってみてください!
誠意の伝わる文章であれば、多少間違っていても大丈夫
私は大学院を卒業して、もう社会人になりましたが、メールで誤字や脱字などは普通にあります。
普通の人は、間違いをして当然です。
それよりも大事なのは、ちゃんと自分の思いが100%相手に伝わることです。
先生へのメールで、「この研究室で学びたい」という本気の思いが伝わりさえすれば、表現はそこまで大事じゃないと私は考えています。
なので、そこまで思いつめずに心を軽くして文章を書いていきましょう!