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ブルース有機化学のレベルは学部生に丁度良い。他の教科書との評判を比べてみました!

ブルース有機化学」はマクマリーやソロモンとレベルは同じぐらいで、初学者にも分かりやすく綺麗にまとまっています。

中堅国公立の大学院へ進学を目指していた友人が使用していた本で、院試でも十分使える1冊です!

有機化学の教科書レベルは、おおよそ以下の通りになります。

<研究・院生クラス>
マーチ、ケアリー、ウォーレン、大学院講義有機化学

<東大・京大院試クラス>
ジョーンズ、パイン、モリソンボイド、ブルース(洋書)

<旧帝大院試クラス>
ボルハルト・ショアー、クライン

<地方国立・私大上位クラス>
マクマリー、ブルース、ソロモン

<入門クラス>
ベーシック、ビギナー

ブルースの原著である「Organic Chemistry, P. Y. Bruice」は、京都大学の薬学系・化学系の学生が使っている教科書でもあるので、内容を心配する必要はありません。

本記事では、ブルース有機化学の特徴や評判を紹介していきます!


ブルース有機化学のレベル

最新刊:ブルース有機化学 第7版(全2巻)
レベル:(学部生向け)
出版年:2014
サイズ:B5
ページ数:1792
カラー:フルカラー

ブルース有機化学は1年生から習うのに適している、ちょうどいい難易度の教科書です。

分かりやすい日本語訳とカラフルな図表で丁寧に書かれているのに加えて、生化学分野にも力が入っているので、化学系以外の薬学系の学生が化学を学ぶ時の教科書としても使われています。


特徴としては生化学にも注力していることと、このレベルの教科書ではあまり見ない、分子軌道を使っての解説が度々でてきます。

しかし、その内容も理解しやすく書かれており、分子軌道の基本を学ぶことができます。

章末問題も簡単で解きやすいものから、しっかり理解していないと解けない難しいものまで揃っているので、初学者向けの教科書としては申し分ありません!


ブルース有機化学の1700ページ以上の分厚さに気が引ける初学者におすすめの本

有機化学をこれまでしっかり学んだことがなく、もう少し易しくてページが少ないのを読んで基礎知識をつけたいという方には、「困ったときの有機化学」をおすすめします!

困ったときの有機化学はまさに、そんな苦手意識のある方に向けて書かれた本で、酸塩基反応から命名法や基本的な反応、反応機構などを基礎の基礎から教えてくれます。

ページ数もブルースの半分以下で、お値段も半分以下で手に入ります。


少しレベルを上げるならジョーンズ、ワンランク上ならウォーレンをするのがいい

ブルースよりもう少し詳しい本がいい方は、「ボルハルト・ショアー」もしくは「ジョーンズ」が適しています。

ボルハルト・ショアーはこちらの記事で解説しています!


ブルースをすでに持っている方や、有機化学系に進みたい方は「ウォーレン」に取り組むとさらに深い知識が得られます。


ブルース有機化学の章末問題の解説は洋書

院試を受ける方は、教科書の章末問題は全て解けるようになっておきたいです。

しかし、詳細な解説が教科書の方には載っておらず、英語版の解答書を手に入れる必要があります。

英語でも簡単で分かりやすく解説されており、反応機構も載っているので、購入する価値は十分あります。

各章毎に単語の説明もされているので、論文を読む際の化学英語もついでに勉強できます!


ブルース有機化学の理解を助け、院試の勉強にもなる参考書

基礎問題から院試レベルの実践トレーニングまで、段階別に分かれている「大学院をめざす人のための 有機化学演習」がブルースで基礎固めをしている方におすすめです。

  • 大学院をめざす人のための 有機化学演習

難関大学の院試勉強なら、「有機化学演習シリーズ」と「演習で学ぶ有機反応機構」に取り組むと、万全です。

  • 有機化学演習
  • 演習で学ぶ有機反応機構


ブルース有機化学は基礎を満遍なく学べる高品質の教科書

ブルースはものすごく詳しく、奥深いところまで解説されているような本ではありませんが、その分有機化学の全般を理解するのに丁度良いレベルの教科書です。

学部で化学を勉強するには、ブルース有機化学でばっちり対応できます!


もし、難関大学の院試まで見据えるのであれば、ブルースよりも反応機構などが詳細に説明されている、ボルハルト・ショアーを最初の1冊におすすめします。

また、これら以外の教科書についても解説しているので、よかったら参考にしてください!

各化学分野の院試対策にはこちらもどうぞ!

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