カウンセリングを学び始めた僕の軌跡【お相手:祖母】


こんばんは、ケイです。
先週、カウンセリングの練習を兼ねて祖母と話をしてきました。

日頃先生のもとでカウンセリングを学びながら、実践する様子を記事としました。

内容は、アスペルガー障害を持つ祖父に悩む祖母の話です。
近年浮き彫りになった、隠れ発達障害の典型的な事例だと思います。

それでは参りましょう。

きっかけ
ボクがカウンセリングを勉強し始めたきっかけ


カウンセリングの基礎を学びたい方へ


カウンセリングの流れ


特別な治療法は使わず、対話のみのカウンセリングをしました。
流れは以下の通りです。

  1. 状況把握と傾聴
    悩みに関する情報を収集する。
    話を聴く姿勢を示し、相手に重要感を与える。
  2. 質問
    気になる部分や腑に落ちない部分に関する情報を引き出す。
  3. 分析結果報告
    自分なりに心理分析した結果を伝える。

(解説)
・一般的に、1→2→3の流れですが、1→3のときもあります。
・分析結果をクライアントが納得しない場合は3から1に戻ります。
・かかった時間は1時間ほどです。

(注)人は基本的に自分の話を聴いてほしい生き物です
   そのため、傾聴は相手と信頼関係を築く最も効率的な手段です。
   私はここに一番時間をかけています。


状況把握と傾聴

祖母の悩みと発達障害


祖母は結婚当初から祖父の言動に頭を抱えていました。
具体的な悩みは以下の通りです。

・注意したことを直さない
・絶対に謝らない
・感謝の言葉を言わない
・会話のキャッチボールができない
・ものを捨てない


これだけ見ると相当ヤバい奴ですよね(笑)
友達にいたら間違いなくハブられてます。。。

でも、ここで祖父の言動を発達障害の視点から見てみましょう。
アスペルガー障害という発達障害の特徴を見てください。


アスペルガー障害の特徴

  • 相手の気持ちや状況を察することが難しい
  • 発言が一方的
  • 言葉の裏の意味や曖昧な表現が分からない
  • 特定のものや事柄にこだわる
  • 同じ動作を繰り返す


祖父の言動と上記を比較すると、この障害に該当する部分がいくつかあります。

・絶対に謝らない、感謝しない(=相手の気持ちを察することが難しい)
・会話のキャッチボールができない(=発言が一方的)
・ものを捨てない(=特定のものにこだわる)


つまり祖父は、アスペルガー障害の可能性が高いと言えます。

昔は発達障害の知識が浸透していなかったので、
こういった人の言動は非常に不思議がられ、疎まれることもありました。

発達障害の知識があれば、祖母の悩みは小さかったかもしれません。


祖母という人物

読者の皆さまに、今度は祖母の人物像(経歴)を説明します。

・戦時中に幼少期を過ごす。長女でもあり、人一倍我慢強い。
・専業主婦歴が長く、独自の価値観を持つ。ときどき融通が利かない。
・自分より他人のために動ける、愛にあふれた人


すごく優しいけど、ときどき不器用なタイプと想像してもらたら大丈夫です。


祖母の心に深い傷を与えたエピソード


カウンセリングするなかで、祖父からの様々な仕打ちを聞くことができました。
そのなかで、特に酷いエピソードがこちらです。

・夫の実家に嫁いだのち、義姉と姑にいじめられる。
 その際、祖父は味方にならず、一緒に祖母をいじめた。

・妊娠中、何も手伝わなかった


これは数えきれない仕打ちのほんのわずかです。本当はもっと沢山ありました。

このような恨みがあるので、祖母は祖父のことが大嫌いです。


祖母の不可解な行動

ここまでの話だと、祖母は祖父の発達障害や家庭に悩まされた人です。
ただ、カウンセリング中に祖母の行動で気になることが一点ありました。

それは、

どうでもいいことで祖父に絡みにいっていることです。


普通、大嫌いな人には必要以上に関わろうとしませんよね?

でも祖母は必要以上に絡みます。特に祖父の行動に注意をすることが多いです。
それも発達障害の人に対してです。不思議ですよね(笑)

私は、祖母のこの行動にいまひとつピンときませんでした。


質問と分析結果

実は祖母の話から、悩みの原因はある程度分かっていました。
悩みの根底にあるのは、「寂しさ」であると。

そこで、祖母にこういう言葉をかけました。

今まで本当は寂しかったんだよね?
自分の頑張りを誰にも認めてもらえなくて、辛かったんじゃない?



すると祖母は今まで聞いたことのない震えた声で話してくれました。

まとめるとこんな感じです。

・家族や実家のために頑張った自分をもっと認めてほしかった
・自分が辛い状況のとき、誰かに悩みを聞いてほしかった
・自分に酷い仕打ちをした祖父に謝ってほしかった

少し詳しく解説します。


家族のために頑張る自分をもっと認めてほしかった

人には様々な欲求がありますが、
そのなかでも「自己の重要感」は人の最大の欲求です。

人は誰かに認められないと、自身の存在理由を見失う生き物です。
特に専業主婦は当たり前のことをしている人と思われ、低く見られがちです。


これが祖母の悩みの根底にあるのは明らかでした。


辛い状況のとき、誰かに悩みを聞いてほしかった

今の時代とは違い、昔は主婦が簡単に社会と関わることはできませんでした。
特に戦時中は趣味などにかける余裕もありません。


戦争が主婦から社会との関りを奪い、悩みを相談する機会をなくしたのです。


自分に酷い仕打ちをした祖父に謝ってほしかった

これが最大の悩みだと思います。
先ほどの祖母の不可解な行動の理由がここにあります。

実は祖母が祖父にときどき絡みに行くのは、
いつか昔の過ちを謝ってくれると期待しているからです。

本当は謝ってもらえないことを心のどこかで分かってはいます。
なぜなら祖父はの生来の性格に加え、発達障害を持っているからです。

でも、祖父が発達障害であると認めることは、
祖父から謝罪の言葉を一生聞けないことを認めたことになります。
それが何よりも苦しいのです。

だから、あくまでも祖父を普通の人のように扱うのです。
そうしないと自分が救われないからです。


これからの生き方

祖母の人生は我慢の連続でした。
泣きたいときに泣けないことも多かったそうです。

なので、普段から泣きたいときに泣くよう勧めました。

泣けない状況が続くと、人は感情の感度が鈍りがちです。
つまり、本当の自分の気持ちに気付きにくくなっています。


本当はもっと自分の感情に素直になる必要があります。

泣くことに関してはこちらの記事の後半で紹介してますので
合わせて読んでみてください。

【心の悩みを解決】カウンセリングサービスが普及していない4つの理由


まとめ

祖母ですら気付いていなかった、悩みの根幹に触れられたのは良かったです。

ただ、どうすれば心のわだかまりを更に解消できるかを示せませんでした。

一定の理解は示せても、道しるべとなるのはまだまだ先のようです。
今後も精進します。

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