今回は、人と話すのが楽になる方法の「実践編」です。
▼前回のマインド編はこちら!▼
あわせて読みたい
人と話すのが苦にならなくなるためには、人見知りだと思う自分の考え方を変えて、会話の技術を学ぶ必要があります。
この記事では、〇〇と言われた時は〇〇と返すみたいな、いつ役に立つのかわからない細かいテクニックについては触れていません。
なぜなら、小手先のテクニックで返すテンプレの言葉よりも、あなた自身の頭で考えた言葉の方が、確実に話しやすく、自分の力になるためです。
その代わり、
- 「人との会話の仕方がわからない」
- 「そもそも、人見知りすぎて人と話したいけど話せない」
そんな人に向けて、
10段階のレベルに分けた、相手と楽に会話するための練習方法を紹介します!
会話には練習が必要です。はじめから、うまく話せることなんてできません。
あなたの今のレベルに応じた練習方法を意識して会話していくことで、会話の技術が上がっていきます。
レベル10まで到達した時、あなたは人と会話することの抵抗感がなくなり、初対面のとも楽に話せるようになるでしょう。
レベル1:ネットでのコミュニケーション
まずは、そもそも人と会ってない人に向けてです。
ネットでのコミュニケーションは、相手の顔が見えませんし、自分の名前も匿名なので会話のハードルが低いです。
・趣味が合う人
・SNSの自分のフォロワー
・オンラインゲームでたまたま一緒のパーティーになった人
など、自分が話しやすい人と勇気を出して話してみましょう。
こんなのが練習になるのか?と思うかもしれませんが、
そもそも、文字にも書けないことを話すのはできません。
原田マハさんの「本日は、お日柄もよく」という小説では、人の前で行うスピーチの極意の1つとして、
「エピソード、具体例を盛り込んだ原稿を作り、全文暗記すること」
本日は、お日柄もよく 原田マハ
が挙げられています。私もこれは正しいと思っています。
相手の心を揺さぶるいいスピーチは、いい原稿があってはじめてできます。
それは、相手との会話でも同じで、
いい会話は、いい文章があってはじめてできるようになります。
これまで、見た・書いた・聞いた文章の積み重ねが自分の頭に刻み込まれて、言葉にできるようになるんです。
そのため、会話のハードルが低く、かつ文章を書くネットでのコミュニケーションはいい練習になります。
練習するときには、
・ボキャブラリーを増やす
・自分が話せる話題を知る
・自分の文章に対する相手の反応
これらのことを意識しながら、練習しましょう。
レベル2:何気ない時に感謝の言葉を言う
レベル2からは実際に人と会話をしていきます。
何気ない時に感謝の言葉を言ってみましょう。
何気ない時とは、
・コンビニなどで、会計を終えたとき
・飲食店で自分の頼んだメニューが来たとき
などです。
そのときに「ありがとうございます」と言ってみましょう。
意外とハードル高いです。他人に対して言うので、家族に言うより緊張します。
でも、言えなくても誰も何も思いません。最初は、もごもごしててもいいです。
もし、言えたら相手は気持ちよく仕事ができます。
他人に感謝を伝えるのは、円滑なコミュニケーションをする上でとても大事なことなので、まずは適当な店員で練習しましょう。
あと、単純に店員さんに優しくできる人は、モテます。そんなメリットもあるのでぜひ!笑
レベル3:声がちいさくてもいいから挨拶
次は、会話をするには避けて通れない挨拶です。
挨拶ができない人は、会話が上手い下手とかそんなレベルの問題じゃないです。
初対面の人との会話でも、第一印象の入り口でミスると、その後が話しにくくなります。
レベル3は家族、友人、同僚、後輩、上司など知ってる人から始めましょう。
気持ちいい挨拶する人はそれだけで、相手から好印象を持たれるので、得します。
毎日、挨拶をしてくれる人と、全くしない人の2人がいたとして、私が仲良くなりたいと思うのは挨拶をしてくれる人です。
これも別に最初は「ォザイマス…」みたいなのでもなんでもいいです。
言ったという事実が大事なので。
そのうちはっきりと「おはようございます」と言えるようになれば、初対面の人にでも言えるようになるでしょう。
これができれば、会話の入り口はバッチリです。
レベル4:相手の会話に同調する
これからは本格的な会話を意識して練習していきましょう。
知っている人を相手にして、練習することをオススメします。
人は自分のことを話したがります。自分の話をしたとき、相手にどういう反応を欲しいかというと、
同調して欲しいんです。
共感して欲しいんです。
わかって欲しいんです。
同調してくれるだけで、相手はあなたのとの会話を楽しむことができます。
聞き上手になれとは言いません。聞き上手は、相手の話を引き出すのが上手い人のことなのでかなりハードルが高いです。
まずは、相手の意見に同調しましょう。
同調の基本は相槌です。
そのときに役に立つのが、会話の「さしすせそ」です。
合コンでも使ってる人がいるらしいですよ。
会話のさしすせそ
さ:さすが!
し:知らなかった!
す:すごい!
せ:センスいい!
そ:そうなんだ!
この5つ以外にも、いろいろと試してみて相手の反応を見てみましょう。
そして、反応がいいものを覚えて、自分の会話の引き出しに入れておけば、他の場面でも使えます。
レベル5:相手が関心ある話題で自分の話をする
次は、相手の話を聞くのではなく、自分の話をする練習です。
相手の話を聞くのは、話が面白くなくてもあなたが我慢すれば会話は続きますが、自分の話をした場合は相手の関心がないと会話が続きません。
そのため、知っている人に対して「相手が関心のある話題」を使って自分の話をしましょう。
映画が好きな相手なら、あなたが最近見た映画の話をする。
スポーツが好きなら、どんなスポーツをしていたかの話をする。
こんな感じで、相手に歩みよった会話を意識して話すとうまくいきやすいです。
関心ある話題を探る時は、話のタネになる話題として
「木戸に立ち掛けし衣食住」
を使いましょう。
これは、話のタネの頭文字をとったもので、
話のタネは「木戸に立て掛けし衣食住」
き:気候
ど:道楽(趣味、テレビ、映画、スポーツ)
に:ニュース
た:旅
ち:知人
か:家族
け:健康
し:仕事
衣:ファッション
食:グルメ
住:住まい、暮らし、家
これらの話を振りながら、相手の食いつきを見て、食いつきがいい話題で自分の話をしましょう。
最初は難しいかもしれませんが、家族や友達と話すときに実践してみると話しやすいです。
レベル5まで終えれば、あなたも会話の技術の基本が身についているはずです。
レベル6:初対面の人と話しに行く
ようやく折り返し地点ですね!よく頑張りました!
ここまでできたあなたは、
- 感謝、挨拶ができる
- 相手の会話に合わせることができる
- 相手の関心ある話題で自分の話を聞かせることができる
これらの会話の技術が身についているはずです。
あなたが知っている人に対して話せるようになれば、初級編は卒業です。
これから、より難しい中級編にいきましょう。
それは、
初対面の人と会話することです。
初対面って嫌ですよね…。
相手がどんな人かもわからないですし、何を話せばいいのかもわかりませんし。
でも、会話の技術を身につける上では避けて通れません。
人生においても、初対面の人と話さないといけないことが山ほどあります。
逆に、初対面の人と話すのが苦にならなくなれば、あなたは人見知りを克服できています。
そうなれるように、前に進んでいきましょう。
レベル6は、初対面の人と会って話しに行く練習です。
イベントに参加するなり、飲み会、オフ会、合コン、街コンなんでもいいです。
初対面の人がいるところへ行って、話してください。
これまで、学んだことを意識しながら話しましょう。
別に、失敗してもいいです。
失敗したら、なんで失敗したのか考えて、試行錯誤していきましょう。
▼初対面の練習にはマッチングもおすすめです!▼
あわせて読みたい
レベル7:初対面の人の話を掘り下げる
なんとか会話ができたら、相手の話を掘り下げることをしてみてください。
この練習では、質問力を鍛えることができます。
うまく相手が気持ちよく話せるように、考えて質問してみましょう。
自分のことを聞かれて不快に思う人は少ないです。
なので、積極的に聞いてみましょう。
このとき、相手が不快に思うようなプライベートすぎることは聞かないようにしてください。
初対面での距離感を正確に測る練習でもあるので、どんな話ならいいのか相手の反応を見ながら話すことが大切です。
レベル8:自分の話を相手が関心を持つように話す
次は、初対面の相手に自分の話に関心を持つように話してみましょう。
自分の話に食いつくような話し方は、声の抑揚、表情、言葉選びなど多くの技術が要求されます。
そのため、簡単にできるようにはなりません。
しかし、これができるようになると会話が一気に楽になります。
なにせ、自分の話をするのが一番楽ですから。
自分の話だけで、相手が楽しんでくれるならそれに越したことはないです。そこまでできたらもはや芸人レベルですが。
いい例え話や、相手がウケた話ができた時は、その会話を覚えておくと次から使えるネタになります。
レベル9:自分から誘ってみる
これまでの会話はその場で完結するようなものでした。
しかし、会話の本当の目的は気になる人との縁を作り出すことです。
縁を作るには、いつか自分から相手を誘わないといけない時が来ます。
その時にしっかりと縁を作れるようになるために、今から相手を誘う練習をしましょう。
相手を食事や遊びに誘うのは、勇気がいります。
少なくとも、あなたとの会話が苦でなく、あなたといることが楽しいなどのメリットがある状況でしか相手は誘いに乗らないからです。
あなたのお誘いで、人が集まるようになると、あなたの会話の技術は人並み以上のものになっているでしょう。
レベル10:自分の鉄板ネタを作る
これで最後です。
もう、あなたは初対面の人とでも会話をすることができます。
しかし、その会話に安定感はまだないかもしれません。
会話の調子がいい時もあれば、悪い時もある。
会話に安定感を出すためにはどうすればいいでしょうか。
それは、鉄板ネタを作ることです。
私の場合だと、初対面の人でも2時間は確実に話題が尽きないような会話の引き出しを用意しています。
引き出しを増やすには、本を読むのが手っ取り早いです。
あわせて読みたい
もちろん、鉄板ネタは自分の話だけではありません。
・相手のタイプ・好みに応じた質問
・話題がなくなった時の切り返し
・出会った時のつかみのネタ
・次に繋げるための誘い方
など、状況に応じた鉄板ネタを持っています。
しかし、会話は全て思い通りに進むことは少ないので、イレギュラーなときはもちろんあります。
その時の対応力は言葉で説明は難しく、実際に会話の数をこなすことでしか身につきません。
ただ、確実に言えるのは鉄板ネタを持ってる安心感は半端ないです。
その安心感が自分に自信をくれますし、相手にも安心感を与えることになり、
「話しやすい」
「面白い」
「楽しい」
と感じてもらうことにつながります。
あなたも自分だけの鉄板ネタをつくりましょう。
会話は技術だ。練習してはじめてできるようになる。
話すのが楽になる方法を10段階のレベル別で紹介しました。
人見知りを克服する方法は調べれば色々出てきますが、結局のところ、
会話を楽しめるようになれば、なんでもいいんじゃないですかね。
私は自分が人見知りだと思っていますが、初対面の人とも別に話せるので人見知りのままでもいいかな。
そう思います。
会話は技術なので、練習すれば誰でもできます。人見知りでもできます。
この記事がみなさまのお役に立てれば幸いです。