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後悔しない大学院の選び方!理系外部院生が自分に合った研究室を選ぶコツを紹介

ひな
大学院に進学したいけど、大学院の選び方がわからない…どうしよう
心配しなくても大丈夫、私の経験から後悔しない大学院の選び方を紹介するよ
ゆうすけ


この悩み、私も大学4年生の頃に抱えていました。

大学院はそもそも進学する人が少ないので、その分情報も少ないです。


そのため、大学院に行きたくても、どういう基準で大学院を選べば良いのか分からないんですよね。


大学院へ進学する場合、修士課程は2年、博士課程までいくと5年もの間、大学院に通い続ける必要があります。

選んだ大学院が自分に合ってなかったせいで、嫌な思いをしながら通うことになるのは避けたいですよね。


今回は、大学院への進学を目指す人に向けて、私が私立大学から国立の大学院に進学した時に学んだ、後悔しない大学院の選び方をお伝えしたいと思います。

後悔しない大学院の選び方

大学院選びで後悔しないためには、まず、あなたが大学院に行きたい理由を考える必要があります。

その理由は、以下の4つのどれかになると思います。

  1. 自分が学びたい分野の研究がしたいから
  2. 良い会社、もしくは専門職(研究職など)に就職したいから
  3. まだ、大学生として遊んでいたいから
  4. その他の理由(親に行けと言われた、みんなが行くから、など)

上2つ(1.2)が積極的に大学院に行きたい人、下2つ(3.4)が消極的に大学院へ行きたい人を表しています。


下2つの理由の人は、自分が通っている大学の大学院に進学するのが良いと思います。それが、一番楽で後悔しない選択です。


外部の大学院への進学は、ある程度のモチベーションが無いと辛いです。


まず、大学院入試で合格する必要があります。

合格後も、人間関係を一から構築しないといけませんし、未経験の分野だと覚えることが多くて、周りに追いつくためには勉強し続けないといけません。


上2つの理由の人は、自分の大学の大学院か、それとも他大学の大学院にするのかをしっかり考えて決めた方が良いです。

これから、理由別に大学院の選び方を紹介します。


自分が学びたい分野の研究がしたい人の選び方

この理由に当てはまる人は、自分が行きたいゼミや研究室を軸にして大学院を選ぶと後悔しません。

具体的には、次の項目に当てはまるところを選ぶと良いでしょう。

  1. 自分が学びたい分野で有名な先生がいる研究室か
  2. 有名なジャーナルに論文が出ているか
  3. 博士課程、修士課程へ進学している学生は多いか、ポスドクはいるのか
  4. 先生は学生に対して真摯に接してくれる人か
  5. 留学のコネは持っているか(留学生はいるか)
  6. 研究費は多いか

本当にその分野の最先端で学びたいなら、先生との相性よりもその研究室の規模や成果で選ぶのが良いです。


特にアカデミックに進みたいと考えている人は、その分野において影響力の強い先生のもとで指導してもらうのがおすすめですね。


これから、なぜこれらの項目が重要なのかを説明していきます。


自分が学びたい分野で有名な先生がいる研究室か

有名な先生ということは、その分野を牽引している有能な先生です。


その先生のもとで、研究している学生は最先端の研究をしています。

少なくとも、その研究室に進学することができれば、あなたは最先端の環境で学ぶことができるでしょう。

著名な先生のもとで最先端の研究をしていると、道筋すら見えない難しいテーマが与えられる可能性が高いです。

道筋を見つけるために多くの論文を読んだり、周りとのディスカッションが絶えない日々を送ります。

その分、あなたが得られるものは他の研究室に行くよりもはるかに多くなるでしょう。


有名なジャーナルに論文が出ているか

NatureやScienceの様に有名なジャーナルに論文が出ているかを調べることで、その研究室のレベルを知ることができます。


有名なジャーナルに掲載されるためには、画期的な発見をする必要があるので、研究がしっかりされていることが分かります。

また、多くの論文掲載料を支払う必要があるので、研究室に資金力があることも分かります。


分野によってレベルの高い雑誌は異なるので、IF(インパクトファクター)を基準にして選ぶと良いでしょう。


また、有名でなくとも論文の数が多いところは活発な研究室です。

あなたの成果も論文にされる可能性が高く、就職やアカデミックに進むときにあなたの実力を証明することができるでしょう。


博士課程、修士課程へ進学している学生は多いか、ポスドクはいるのか

博士課程や修士課程の学生が多いということは、その研究室で学びたいという人の多さを表すため、良い研究室ということが分かります。


また、先輩やポスドクの存在は自分の研究が詰まった時に、良き相談相手になるのでありがたいです。

あと、博士課程や修士課程の人は研究している期間が長いので、その分研究室のレベルが高く、多くの事を学ぶことができます。


先生は学生に対して真摯に接してくれる人か

研究室によっては、先生のやる気がなかったり、放置されるようなところもあります。

そんなところに通っても、何も力にならないので教育熱心な先生を選ぶといいです。


あとは、学生の意見を全く聞かず自分の考えを押し付けてくる先生とか感情に流されがちな先生はやめましょう。

先生がどんな人かは、その研究室の学生に聞けば分かります。


学生に対して真摯な先生に指導してもらえれば、大学院を通して大きく成長できることでしょう。


留学のコネは持っているか(留学生はいるか)

海外の研究室に留学したい人は、海外の大学にコネを持っている人を選ぶことが重要です。

海外に先生の友人がいれば、友人の研究室に留学して研究させてもらえる可能性があります。


また、海外からの留学生が多くいる研究室は、日本から留学しにいく学生も多い印象があるので留学生がいるかどうかも見ておきましょう。


研究費は多いか

研究費は非常に大事で、研究費が無くて研究が進まない研究室は非常に多いです。


研究費が多いところは、研究にお金をかけることができるので、結果が出やすいです。機器も多くありますし、ケチケチ言われません。


日本学術振興会から助成金や補助金をもらってる研究室は、研究費がある程度保障されています。

以下のサイトを使って教授の名前で検索すると、助成金等をもらっているのか調べることができます。


良い会社、もしくは専門職(研究職など)に就職したい人の選び方

続いて、研究はほどほどでいいから、良い会社や専門職に就職したい人は次の項目を参考に選ぶと良いです。

  1. 東京一工や旧帝など、とにかく有名な大学の大学院か
  2. その研究室に就職のコネがあるか
  3. コアタイムが短い研究室か
  4. インターンや就活は自由にできるか
  5. 雑誌会や勉強会、報告会などのイベントが少ないか
  6. その大学院は都会にあるのか

研究を本気でして能力や知識を磨くよりも、就活対策していた方が良い会社に行けます(経験談)。


という訳で、いかに就職活動をしやすい大学院(もしくは研究室)かを見ればいいです。


東京一工や旧帝など、とにかく有名な大学の大学院か

東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学など、有名な大学だと何が良いかというと、

ESが圧倒的に通りやすい。


私も、比較的有名な大学院に通ってましたけど、ESは本当に通りやすいです。


あと、その大学の人は面接一部免除とかありましたね。

大学は関係ないとか言う人もいますが、実際ネームバリューの力はすごいです。


理系なら筑波大学や奈良先端科学技術大学院大学など、専門に特化している大学も就職に強いです。


あとは、四季報とか見ると企業によって通りやすい大学があるので、行きたい企業があるなら、通りやすい大学院に入るのもアリです。


その大学院や研究室に就職のコネがあるか

研究職などは研究室のコネクションで入ることもできます。

研究室の教授のコネクションがあるかどうかは、卒業生の進路を聞いたり、研究室の学生に聞くと良いでしょう。


卒業生の就職先と同じ会社に入りたければ、OB・OGの話が聞きやすくなるのでその卒業生がいた研究室に入るという技もあります。


コアタイムが短い研究室か

コアタイムが短いとその分自由な時間が多くなるため、就活対策がしやすくなります。


コアタイムは無いところもあります。

しかし、騙されないでください。無いということはいつまでも研究させられるということです(経験談)。


コアタイムはある方が先生の目を気にせず帰れるので、コアタイムが短い研究室を選びましょう。


インターンや就活は自由にできるか

研究室によっては、満足にインターンや就活をさせてくれない所もあります。


インターンや就活に対して理解のある先生がいる研究室を選びましょう。


インターンは企業が有能な学生を探すところなので、積極的に参加した方が良いです。

もしかしたら、内々定をもらえる可能性がありますし、インターンに行った人だけが受けられる特別な選考もあります。


ただし、興味のない企業や業種のインターンは正直意味がないので、自分が行きたい企業のインターンに行くことをおすすめします。


雑誌会や勉強会、報告会などのイベントが少ないか

雑誌会や勉強会、報告会などイベントが多い研究室は自分が発表しなければいけない回数も多くなるため、時間がとられます。


自分の発表順が回ってくるときは、1か月前から資料の準備しないといけなくなる場合があるので、少ない方が就活しやすいです。


その大学院は都会にあるのか

これ。ものすごく大事。大阪か東京にアクセスが良い大学院は、圧倒的に就職活動がしやすい。


なぜなら、就職活動におけるイベントはほとんど東京か大阪だから。


本気で良い会社に入りたい人は東京か大阪にある国立を目指せば、可能性が一気に高くなるでしょう。


大学院を決める時期:4年生の5月までには決めよう

大学院を決める時期ですが、4年生の5月までには決めていた方が良いです。

というのも、6月から願書の提出が始まります

それまでに大学院や研究室の志望動機を考えなくてはいけません。

目指す大学院によって必要な対策や勉強時間も変わってくるので、できるだけ早めに研究室訪問を終わらせて大学院を決めましょう!


自分の目的に合った大学院を選ぶことが大事

今回は、大学院に進学したい理由を4つに分けて、それぞれに合った大学院の選び方を紹介しました。


「研究に力を入れたい人向け」と「就職に力を入れたい人向け」と2つに分けて詳しく紹介しましたが、どちらも力を入れたいという人は、この2つの選び方を混ぜて考えると良いです。


また、研究を本気で行いたい人向けに、研究者目線で「良い研究室の選び方」を紹介しています。

より詳しい内容を書いたので、ぜひご一読ください!

【研究者が語る】本気で研究できる、良い研究室の選び方【11の視点から見よう】


ひとりひとりに合った大学院の選び方があるので、それに応じて条件を変えて決めましょう。

もし、「自分がどうやって選べば良いかどうしても分からない」という時は、お問い合わせやTwitterからご相談ください!



 

 

大学院進学や大学院生活でお悩みの方へ。

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