広告 大学院生活

大学院を辞めたい、もう無理と思った方へ。院卒で「得られるもの」と「失うもの」を考えて選ぼう。

  • 研究生活に疲れた
  • 毎日終電で帰ってもうしんどい
  • 頑張っているのに結果が全然出ない
  • 教授からの言葉が辛い

私も大学院ではいい思い出が少ないです。

外部進学して1年間は、ただただ辛い日々でした。

今回は、大学院を辞めたいと考えている方へ、大学院を卒業した私が伝えたい「辞める前に考えてほしいこと」を伝えます。


結論から言うと、大学院で「得られるもの」と「失うもの」を紙に書いて考えて、どちらが自分にとって大きいか考えて選択すると後悔しません



院卒はただの資格であって「人生の良し悪しが決まるわけではない」と、働いてから気付きました
ゆうすけ
大学院中退から逆転!中退者向け就活サイト6つを解説!【元理系院生が紹介】


院卒は「得られるもの」と「失うもの」が存在する

大学院を辞めたいと悩み始めた時に、考えて欲しいのが「大学院から何を得られて、何を失うのか」です。

例えば、あなたの夢が研究者になることでしか叶えられないのであれば、

【大学院で得られるもの】
研究者となれる資格

【大学院で失うもの】
卒業までの時間

今の辛い現状で卒業まで我慢し、夢に向かって進むのか。夢を諦めるのか。

そのどちらかを選ばなければいけません。


もちろん、これは極端な例で実際は夢を叶える選択肢は数多くあります。

  • 研究室を変える
  • 大学院を変える
  • 中退して一旦就職してから、再び別の大学院へ入る など


まずは、大学院に通い続けて「得られるもの」と「失うもの」を紙などに書き出してみてください。

そして見比べて、自分にとって本当に大事なのはどちらなのか判断するんです。


辞めたいと「悩む」とは、自分の中で辞めるメリットとデメリットが整理できていない状態です。

頭の中を整理するためにも、大学院に通う意味を書き出して、論理的に考えましょう。

自分で納得して選択できれば、後悔がなくなります
ゆうすけ


参考として、大学院を卒業して研究職になった私が、大学院で「得られたもの」と「失ったもの」を紹介します。


院卒で「得られるもの」

私が大学院を卒業して得られたと感じたのは、この5つです。

  1. 研究職という職業
  2. 学歴
  3. 仕事が楽に感じる余裕
  4. 論理的思考力
  5. 探究心


研究職という職業

私は現在、製薬の研究職に就いています。

製薬に限らず、研究職には修士以上でしかなれないものが多いです。


未知を追求したり、人々を驚かすような発見ができるのが研究者の醍醐味になります。

研究者にどうしてもなりたい方は、休学や研究室の変更など、どんな手段を使っても大学院を卒業する意思が必要です。


学歴

大学から同じ大学院に行く方は、別に気にする必要はありません。

学歴は大学名が全てなので、院卒かどうかは気にされません。


しかし、私のようにその辺の私立から旧帝大院に行くと、かなり違いました。

  • 親や祖父母の喜び
  • 周りの反応
  • 相手が抱く印象

全てがポジティブに働きます。

普通の大卒だと「ふーんそうなんだ」で印象は変わりませんが、

東大卒、京大卒だと「えっすご!」ってちょっと評価が上がりますよね。


有名大学の学歴を持つと、そんな「ちょっとお得」な人生が続くようになります。


仕事が楽に感じる余裕

新卒で入社した時は、仕事が楽に感じました。

ブラックな研究室だと、朝から夜中までぶっ通しで研究するなんてざらにあります。


それが、夕方で帰れる…!?

なんてホワイトなんだ!と感動したのを覚えています。


仕事を辛そうにしている新入社員の中で、一番モチベーション高く仕事に取り組むことができました。


論理的思考力

研究をすると、論理的思考力がものすごく鍛えられます。

というか、鍛えないと結果がでないんです…。


卒業まで全力で取り組み続けると、物事の考え方が大きく変わります。

修士1年で辞めたいと思っている方は、この力が将来必要かどうか考えましょう。


探究心

大学院を卒業して変わったなぁーと感じたのが「探究心」です。


気になったことは、とりあえずやってみる。納得するまで取り組んでみる。

探究心が高まると「行動力」や「フットワークの軽さ」も身につきます。


気になって、試して、結果を見て、考える。

そうすると、自然に結果を出すための力が身につきます。

まとめると、周りの評価と忍耐力、試行錯誤するための行動力と思考力が得られました
ゆうすけ


院卒で「失うもの」

一方で、大学院に行くことで失ったものも多くありました。

  1. 23、24歳という若い時間
  2. 社会経験
  3. 視野の広さ
  4. 素直さ


23、24歳という若い時間

一番失って辛かったのは、貴重な20代前半の時間です。

2年間、ほぼ研究室のなかだけで過ごしたことが、社会人になってから「もったいなかったな」と感じました。


もし22歳で就職していたら、お金にも余裕があって色んな経験ができたと思います。

修士卒で社会にでて1年間経つと、20代後半ですからね。


周りの若い人たちとの差も感じるようになります。


社会経験

年齢がそこそこなのに、社会経験が浅いのは社会にでてから味わう辛さです。

他社との打ち合わせなどで、自分より若くて仕事ができる人と関わると「自分の未熟さ」を痛感します。


研究職に就く方ならそこまで気になりませんが、その他の職に就く場合は覚悟をしておきましょう。

研究職以外は、早く就職して仕事をした方が成長できます。


視野の広さ

大学院卒は専門分野を突き詰めてきただけに、視野が狭くなります。

一分野で秀でているからこそ、そこに拘ってしまうんです。


私も院生の時は、「何がなんでも新薬メーカーで研究するぞ!」と視野が狭い就活をしていました。

別に新薬メーカーに入ったとしても、やりたいことができるわけではないし、研究者以外の道でも夢は叶えられたんですけどね。


視野の狭さに気付いたのは入社後だったので、院生のあなたは気をつけてください。


素直さ

院生は素直さがなくなります。

なぜなら、努力を続けて結果を出してきたという自負を持っているからです。

思考力が無駄に高いせいで、自分の納得できることでないと、噛み付いたりします。


言ってることが正しければまだいいんですけど、間違っていると悲惨です。

相手からの言葉は一度飲み込んでから、対応するように普段から心がけると、敵を増やさずに済みます。

失うものも多いのが院生です
ゆうすけ


次からは、大学院に残る場合と中退を選ぶ場合で、その後の行動を紹介します。


大学院で「得られるもの」の方が多かった場合

大学院に残る決断をした場合、卒業まで多くの時間が残ります。

しかし、このまま辞めたい気持ちを抱えながら過ごすのは辛いです。

もうすでに行っているかもしれませんが、問題を解決する方法を探りましょう。

  1. スクールカウンセラーに相談する
  2. 原因を解決する方法を考える
  3. 未来の準備をする


スクールカウンセラーに相談する

多くの大学には、スクールカウンセラーがいます。

あなたの大学にもカウンセラーがいれば、一度相談をしてみましょう。

自分の思いを吐き出すだけでも楽になりますし、カウンセラーを通して問題が解決するかもしれません。


もし、身近な人に相談するのが躊躇われるのであれば、私に相談してもらっても大丈夫です!
ゆうすけ

お問い合わせTwitterからお気軽にご相談ください。


原因を解決する方法を考える

  • 研究で結果が出ないのが辛い
  • 教授から理不尽に扱われるのが辛い
  • 同期や先輩との仲が悪いのが辛い

これらの問題は、ただ過ごすだけでは解決しません。


研究で結果でないことが辛いのであれば、なぜ結果が出ないのか具体的に考えます。

  • 装置の感度の問題か
  • 実験技術が悪いのか
  • そもそも理論が悪いのか
  • 条件が悪いのか

挙げられたことに対して、さらに深掘りします。

例として、装置の感度について考えてみると、このようになります。

  • 感度が悪いのか
  • そもそも検出できるのか
  • サンプルの濃度が悪いのか
  • 装置の設定が悪いのか
  • 装置が壊れているのか

考えられる全てを挙げたら、その中で解決に必要な難易度と効果の大きさを考えて、簡単で効果が高いものから順に対策をしていきます。

このように、一つずつ問題を解決していくことで悩みがなくなります。


問題解決の方法は学んでおくと研究や仕事でも役に立つので、おすすめの本を紹介しておきます。


未来の準備をする

残りの時間を耐える覚悟がある方は、未来のための準備をして自分を励ましましょう。

卒業した後の人生をいいものにする行動をするんです。


簡単に人生を前向きにできるのは、就職活動を本気ですることです。

大企業に就職して年収1000万を目指したり、ワークライフバランス重視した会社に就職して趣味に打ち込んだり、楽しい生活を送りましょう。

大学院での就職活動については、私の経験をこちらの記事でまとめているので、ぜひ参考にしてください。

「大学院生の就活」で知っておくべき知識!勝つための戦略や注意点、開始時期などを紹介!

就職活動は「早く取り組んだ人が勝つ」と身を持って感じました
ゆうすけ


大学院で「失うもの」の方が多かった場合

「別に研究職になりたくないし、これ以上大学院に通い続ける方が損をすると分かった」

「でも、辞めるという一歩が踏み出せない…」

将来の不安を抱えている方も多いと思います。


そんな方は、辞めても大丈夫な選択肢があることを知るべきです。

  1. 辞める前に中退者専門の就職サービスでカウンセリングを受ける
  2. 就職できそうなら、在学しながら就活する
  3. 本気で就活に取り組むなら、休学する
  4. 精神的に無理なら、辞めてもいい

いきなり勢いでやめると、冷静になった時に後悔するかもしれません。

そのために、段階を踏みましょう。

研究室の人間関係や研究の辛さで疲れた人へ。辞めてしまう前に試して欲しいこと。


辞める前に中退者専門の就職サービスでカウンセリングを受ける

辞める前に、まずは「辞めても大丈夫だ」という確認を取りましょう。


大学・大学院中退者を専門にあつかう就職サービスで一度相談をしてみてください。

彼らであれば、今のあなたにどんな選択肢があるのかを具体的に教えてくれます。

サービスは無料なので、気軽にカウンセリングだけでも受けると、人生の視野が広がります。
ゆうすけ

専門のエージェント

  1. JAIC:中退者専門のサービスがある
  2. ハタラクティブ:大学院中退者向けの情報が多い
  3. ウズキャリ:カウンセリングが丁寧

より詳しい情報はこちらにまとめているので、参考にしてください。


就職できそうなら、在学しながら就活する

カウンセリングで就職先が見つかりそうであれば、在学しながら就活をしてみましょう。

その時は別に研究室に行かなくてもいいです。

中退者専門のサービスであれば、最短1週間〜1ヶ月ほどで内定がでるところもあります


教授に悪いと感じる方であれば、正直に「今がどうしても辛いので、時間をください」と伝えて休みをもらいましょう。


本気で就活に取り組むなら、休学する

大学院で失うものの方が大きいなら、休学するのも一つの選択です。

大学院には在籍しておくことで、いざという時には戻れるという、心のセーフティネットが張れます。


そして、本気で就活に取り組みましょう。

休学して就活を行うのであれば、長期インターンシップで仕事を経験するのもありです。

逆求人型の就活サイトは、あなたが欲しい企業から面接やインターンシップのオファーも来るのでおすすめです。


精神的に無理なら、辞めてもいい

「もう、大学院に在籍するのは絶対に嫌」

「精神が参って、身体にも症状が出てきた」

そんな緊急事態の時は、辞めていいです。

大学院では、うつなど精神的な病にかかる人が多いです。

身体の健康が一番大事なので、取り返しがつかなくなる前に休んでください。


そして、体調が落ち着くまでゆっくり過ごしましょう。

大学院はいつでも通えるし、就職もいつでもできます。


どちらを選んでも間違いではない、どっちでもいい人生は歩める

これは断言できます。

私の友人には、大学院を休学・中退した人が多くいますが、彼らは別の道を選んで幸せに過ごしてます。

大学院を辞めた友人達のその後。休学で後悔しない人生も中退で幸せになる人生もある。


今まで大学院中心の生活をしてきたせいで、視野が狭くなっています。

正直、大学院は辞めても問題ないです。


私は夢のために研究職に就きましたが、研究職じゃなくてもよかったなと思っています。

今ちょうど転職活動中なんですけど、職種は研究職以外を探しています。でも、夢は大学院生の時と同じままなんです。

数年経てばその分、知識や経験が増えて、考え方はいくらでも変わります。


他の道を選んでも正解だということを、友人やカウンセラー、アドバイザーなど色んな人と話して知っていってください!



 

大学院進学や大学院生活でお悩みの方へ。

この記事を書いている私に、我慢している気持ちを相談してみませんか?

ココナラで大学院についてアドバイスを行なっています。

研究室訪問から院試対策、
大学院生活から就職活動まで
何でも気軽にご相談ください。

 

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