大学院への願書を出す時には、志望動機も求められます。
正直、志望動機ってめっちゃ面倒なんですよね…私はものすごく苦手でした。
当時は何を書けばいいのか分かりませんでしたし、どう書くのが正解かも分からず悩んでしまっていました。
そんな私でも、旧帝の大学院を受けて合格できました。
結論から言うと、大学院の志望動機で必要なのはこの3つです。
- 現在行っている研究や興味・関心について
- 将来どんなことがしたいのか
- なぜ、その大学院(研究室)でないといけないのか
今回は外部大学院へ合格した時の志望動機の例文と、卒業して社会人になって気づいた志望動機の書き方について紹介します。
外部大学院に合格した志望動機の例文【理系】
まずは、実際に私が外部大学院に合格した時の志望動機を紹介します。
大学院への志望動機
私が貴大学の化学専攻を志望する理由は、私自身の好奇心のためです。
大学で4年間様々な化学の分野を学んでいくにつれて、化学そのものの面白さを知り、さらに深い知識と高い技術を身につけたいと強く感じるようになりました。
数ある分野の中でも私が特に興味を抱いたのは、ヒトなどの高等動物に対して生理活性のある有機化合物の合成と機能の解明についてでした。
この分野について研究がしたいと考え、大学院について情報を集めた結果、貴大学の化学専攻が私にとって最も良い場所だと思い、志望いたしました。
研究室への志望動機
私は人などの生物がウイルスや細菌から身を守る時や、またそれらに感染する段階で起こる身体の変化がどのような分子、反応機構によって生じているかについて興味がありました。
そして、その分子や機構を解明し、より免疫が向上するような活性を示す化合物や、感染する機構そのものを阻害するような化合物の合成について研究がしたいと考えています。
研究室訪問や大学院入試説明会で研究室見学をさせていただいた際に、諸先生方や院生の方々からお話を伺い、まさに私が携わりたい研究であると感じました。
また、外部の機関と共同研究を行なっているなど、研究の幅の広さにも非常に魅力を感じたため、志望いたしました。
志望動機はあくまで動機なので、そんなに高尚な内容じゃなくても大丈夫です。
志望動機よりもテストの結果の方が重要視されているイメージです。
こんな感じでも、問題なく合格できました。
大学院の志望動機の書き方
志望動機に必要なポイントはこの3つです。
- 現在行っている研究や興味・関心について
- 将来どんなことがしたいのか
- なぜ、その大学院(研究室)でないといけないのか
この3つさえ押さえていれば、いい志望動機になります!
それぞれについて詳しく紹介します。
① 現在行っている研究や興味・関心について
志望動機は1つのストーリーです。
どんな文章を書くにも、まずは背景を語らないといけません。
志望動機の最初に書いておきたいのは、大学院進学を選んだ背景についてです。
- 現在行っている研究について
- どんなことに興味・関心があるのか
- 自分がどんな人間なのか
現在の研究と関連のある研究室を目指す方は、研究について書くといいでしょう。
全く関連のない研究室へ進学したい方は、その分野に関する興味・関心について書きましょう。
私の場合は、大学院へ進学する一番の理由に「自分の知的好奇心を満たすこと」を置いています。
あなた自身の人柄を絡めて、志望する背景を書くのもありです!
② 将来どんなことがしたいのか
「私は現在、○○という研究をしています」
などの背景が書けたら、次はあなたが大学院を経て将来何をしたいのかについて書きましょう。
例文を簡単に紹介します。
-例文-
以前までは低分子による医薬品が大半を占めていましたが、現在では抗体医薬などの高分子やペプチド医薬や、オリゴヌクレオチドを医薬品とする中分子などが注目されています。
私は今後医薬品業界を変えるであろう、中分子や高分子医薬ついて研究を行いたいと考えています。
③ なぜ、その大学院(研究室)でないといけないのか
これまで「あなたについて」と「将来したいこと」を書いたことで、読んでいる人に「あなたがどんな人なのか」を伝えられました。
次に伝えないといけないのは、「大学院(研究室)への想い」です。
あなたがその研究室にとって有用な存在であることをアピールする必要があります。
教授も研究成果を上げてくれる人でないと、人数制限のある研究室へ招き入れるメリットがありません。
なので、志望する研究室の論文を読んだり、研究室訪問をして情報を集めて「その研究室でないといけない理由」を書きましょう。
-例文-
貴研究室のHPや論文を拝見し、また研究室訪問で先生方や諸先輩方のお話を伺い、まさに私の携わりたい研究であると感じました。
貴研究室では、抗体に対し低分子医薬を付加することにより、標的への選択性と薬効を両立したADC技術の開発が行われています。
私は以前より抗がん剤の活性を示す低分子化合物の合成研究を行っており、置換基の変換やより活性の強い化合物を作るためのスクリーニングを得意としています。
貴研究室での研究において、低分子と抗体をつなぐリンカー結合部位の効率的な合成やADCの合成ルートの確立を行うことで、より良い抗がん剤の開発をしたいと考え、志望いたしました。
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大学院とはどんなところ?選び方から研究室訪問、入試対策までの概要を紹介!
他の人の志望動機を紹介!
物理系院生(名古屋大学大学院)
卒業研究の内容又はその計画
現在、卒業研究は本格的に開始していないため、以下は卒業研究の計画である。
〇〇の育成を温度勾配のついた炉を利用した〇〇法で育成し、〇〇と育成資料の結晶性の関係、〇〇による像観察や〇〇および臨界温度Tcの測定を行うことを計画している。
質問② 本大学院を志望する理由を書きなさい
私が貴大学院貴専攻を志望する理由は、近年、物性物理学の分野で注目を集め、話題となった〇〇についての研究を行いたいと考えているためである。
また、特にその〇〇や〇〇に注目して研究をしたいと考えており、私が第1志望とした応用物理学専攻にはその研究内容を熟知されている〇〇教授がいらっしゃる。
さらに現在の大学と比較して研究装置が多く揃っていて、自分が行いたい研究を最適な環境で行うことが出来ると強く感じたため、応用物理学専攻を強く希望する。
志望動機はささっと書いて、本番の試験に備えよう
志望動機は研究室訪問後など、雰囲気を覚えているうちにささっとメモ帳やワードで書いてしまって、本番の試験対策をするのが一番です。
面倒なことほど早めから取り組むと楽ができるので、頑張って終わらせちゃいましょう!
試験対策や研究室訪問については、こちらもぜひ参考にしてください。
試験対策について
研究室訪問
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